人・神・怪異など
巴代(湘西苗族の儀式の担い手、巴代雄・巴代扎)
- 巴代
- 巴代雄
- 巴代扎
湘西の苗族の儀式専門家。苗語で儀式を行う巴代雄と、道教に由来する儀式を漢語で行う巴代扎に分けて呼ばれる(研究所が参照した康豹論文・王泳兴論文の記述)。
資料の記述
康豹の論文(2020)によれば、筆者の調査団は2010〜2014年に湘西で63人の儀式専門家に会った。内訳は巴代雄10、巴代捏1、巴代扎28、老裟5、道士3、霊媒16(本文は男・女の順に各13・3と書く)、巴代扎に似た儀式をする梯馬と呼ばれる土家族1。多くは年配で、文化大革命のために身分を中断したことがあり、ほとんどは中等以上の教育を受けていなかった。なお、この内訳を足すと64人になり、総数の63人と合わない。論文の誤植の可能性があるが、どちらが正しいかは確かめられていない。
この記述の範囲: 湘西、2010〜2014年の聞き取り
- 苗漢之間──湘西道教與儀式專家傳統初探 紙面225頁末〜226頁冒頭(PDF 9〜10頁)
康豹の論文(2020)は、花垣の麻姓の巴代扎(2011年に57歳)が文化大革命のあとに儀式を学び始めて1998年に資格を得たこと、その師である洪姓の巴代扎(当時53歳)の父は文化大革命のために法務を中断したことを記す。
この記述の範囲: 湘西・花垣、2011年の調査
- 苗漢之間──湘西道教與儀式專家傳統初探 紙面231頁(PDF 15頁)の還儺願の段、紙面232頁(PDF 16頁)の冒頭
康豹の論文(2020)は、石壽貴の生まれた花垣の大洞沖村では、1949年より前に117戸のうち13家が祖壇を持ち(巴代雄6、巴代扎7)、調査の時点でも9家(巴代雄4、巴代扎5)が残るとする調べを引く。
この記述の範囲: 湘西・花垣の大洞沖村
- 苗漢之間──湘西道教與儀式專家傳統初探 紙面228頁(PDF 12頁)、「三、道士」の節の第1段
王泳兴の論文(2021)は、筆者が湘西の苗族の複数の村で田野調査をしたところ、どこでも人が亡くなると喪家が巴代雄を招いて葬送の儀式を主宰させていた、と述べる。
この記述の範囲: 湘西の苗族の村(2021年の論文の時点)
- 湘西苗族传统殡葬文化的现代审视 紙面154頁(PDF 4頁)左段冒頭の文(紙面153頁右段から始まる「1.巴代雄和巴代扎」の項の続き)