人・神・怪異など
茅山師・茅山師傅
- 茅山师
- 茅山师傅
茅山法と呼ばれる呪術を行う巫師の、民間の呼び名。2015年の澎湃新聞の記事は、民間でこう呼ぶとし、古い小説や筆記で茅山法を使うのは、茅山の道士ではなく、民間の巫師(師巫)だと書く。宋の『夷堅志』には、俗人だが茅山法で狐を退けた譚法師の話がある。
資料の記述
李若冲の記事は、茅山法を行う巫師を民間では「茅山師」あるいは「茅山師傅」と呼ぶ、と書く。
この記述の範囲: 李若冲「老港片里的“茅山道士”是怎么回事」(澎湃新闻 2015-11-09)
- 老港片里的“茅山道士”是怎么回事 節「“茅山道士”与香港民间宗教文化」第 5 段(節の最後の段)
澎湃新聞の記事(李若冲、2015)は、歴代の志怪小説や文人の筆記に「茅山師」の話が多くあり、それが香港の霊幻功夫片の創作の思想上の淵源かもしれない、と推量し、ただし古い小説で茅山法を使う者は師巫で、茅山の上清道士ではない、と書く。
この記述の範囲: 李若冲「老港片里的“茅山道士”是怎么回事」(澎湃新闻 2015-11-09)
- 老港片里的“茅山道士”是怎么回事 節「古代小说笔记中的“茅山师”」第 1 段
南宋の洪邁『夷堅支庚志』卷六の「譚法師」は、德興の海口の里の譚法師を、俗人だが茅山法を行うことができ、道士ではないのに法師と呼ばれた者とする。黄という老人に化けて家に入りこみ、飼い犬を殺し、嫁に戯れかかった狐を、譚法師は寝台で布団をかぶった姿を怪しみ、呪を唱えて捧げ持った杯の水を吹きかけてから布団をめくると、老いた狐が縮こまっていたので、捕らえて鞭で打ち殺した。息子たちが狐と思って討ち殺した相手は、じつは本当の父で、その間に狐が家に居座っていた、という。
この記述の範囲: 『夷堅支庚志』卷六「譚法師」(維基文庫の翻刻)
- 夷堅支庚志 卷六 卷六「譚法師」(目録の題は海口譚法師)の後半
『閱微草堂筆記』卷二十は楊槐亭の話として、茅山法を学んで鬼や魅を払うのによく験のあった男が、狐に祟られた家に呼ばれたが、狐の友だという老人から謝礼の十倍の金を差し出されて受け取り、天狐(位の高い狐)なので自分の法では治せないと断った、と書く。男はさらに四方の狐を呼び集めて雷の斧や火の獄で脅し、賄賂を取り続けたので、狐たちは男の符と印を盗み、男は狐に憑かれて叫びながら川に身を投げた。紀昀は、符と印を持って鬼神を使い妖を払う者の権は役人と等しいとし、賄賂を受けて悪を見逃すことを戒める。
この記述の範囲: 『閱微草堂筆記』卷二十 灤陽續錄二(維基文庫の翻刻)
- 閱微草堂筆記 卷二十 灤陽續錄二 卷二十の後半、楊槐亭の話として二つ目の条