モチーフ
淨板(拍ち鳴らす木片)
- 淨板
- 鎖壇木
鎖壇木・奉旨・封止・方子とも呼ばれる、朱漆塗りの木製の板。張澤洪論文は、高功がこれを卓上で拍打し、儀式の段落の合図とする、または悪鬼邪魔を威嚇するために使うと記す。令牌とは別の法具。
資料の記述
淨板は正面に「萬神咸聽」の四字、両端に乾坤・坎離の四卦、側面に符文を刻んだ朱漆塗りの木片で、齋醮法壇では卓上に置き、高功がこれを拍ち鳴らして儀式の段落の合図とする、または悪鬼邪魔を威嚇するために用いるとされると張澤洪論文は記す
この記述の範囲: 張澤洪「道教齋醮法壇的法器」「淨板」の項
- 道教齋醮法壇的法器 誌面26頁「淨板」の項
張澤洪の論文が淨板の正面に刻まれると書く「萬神咸聽」(すべての神々よ、みな聴け)の四字は、道教の経典『靈寶無量度人上品妙經』(度人經)の卷一にも見える。五方の魔王の名を挙げ、天の兵が鬼を斬り払うさまを述べる段の結びで、あまねく限りなく告げる、という句に続いて出る。
この記述の範囲: 度人經の卷一の本文と、淨板の形を書く張澤洪論文。淨板の四字がこの経から取られたと書く資料は見ていない
- 靈寶無量度人上品妙經 卷一(度人經本文) 卷一(度人經本文)、五方の魔王を挙げる段の結び
- 道教齋醮法壇的法器 誌面26頁「淨板」の項
張澤洪の論文は、淨板を長さ約10センチ・高さ約4センチ・幅約3センチの木の板とし、上の面が少し盛り上がり、底は平らで、赤い漆で塗る、と書く。そのうえで、昔の役人が裁きの場で机を打った驚堂木や、講釈師が使う醒木は、淨板とほぼ同じ形だ、とする。
この記述の範囲: 張澤洪「道教齋醮法壇的法器」(1998年)の「淨板」の項
- 道教齋醮法壇的法器 誌面26頁、「淨板」の項の前半と結び