モチーフ
道士の衣と冠
道士の服装は、頭に被る巾、体に着る衣、足に履く靴に分けて説明される。研究所が参照した道教の資料によると、全真派の道士は主に丸い混元巾を被り、正一派の道士は儀礼で、前に九つのひだのある九梁巾を多く用いる。儀礼では、法師は華やかな法衣や、袖が地に着くほど長い絳衣、簡素な木綿・麻の懺衣を着て、雲の文様を刺繍した雲鞋や、すねまで覆う朝靴を履く。
資料の記述
全真派の道士が主に被る混元巾は円形で、黒い繒を糊で固めた硬い縁を持ち、頂の中央に穴が開いており、そこから髻を出して簪を通すと記す
この記述の範囲: 道教文化中心資料庫「道冠服飾」項「冠巾」節
- 道冠服飾(道教文化中心資料庫) 道教文化中心資料庫「道冠服飾」項「冠巾」節「混元巾」小節
正一派の道士が儀礼で多く被る九梁巾は、中国式の瓦屋根の傾斜のような頂を持ち、前面に9つの襞と9つの縫い目があるとし、文献にいう純陽巾・九轉華陽巾に類似すると記す
この記述の範囲: 道教文化中心資料庫「道冠服飾」項「冠巾」節。『三禮圖』『洞玄金玉集』の逸文を引くが、研究所は両書そのものの原文は読んでいない
- 道冠服飾(道教文化中心資料庫) 道教文化中心資料庫「道冠服飾」項「冠巾」節「九梁巾」小節
浩然巾は頭巾の一種で頭巾(風帽)に近く、内側に綿を入れて防寒に用いるとし、北方の道士、特に老年の道士が冬の風雪の日に用いると記す
この記述の範囲: 道教文化中心資料庫「道冠服飾」項「冠巾」節
- 道冠服飾(道教文化中心資料庫) 道教文化中心資料庫「道冠服飾」項「冠巾」節「浩然巾」小節
明代・朱権『天皇至道太清玉冊』を引き、法衣(儀礼で法師が着る服)の由来を、黄帝が見た天人の冠と、金の星や雲霞の文様を持つ服という伝説に帰し、法衣は一般の道衣より仕立てが精巧で色彩が華やかであるとする
この記述の範囲: 道教文化中心資料庫「道冠服飾」項「袍服」節「法衣」小節。『天皇至道太清玉冊』そのものは未読
- 道冠服飾(道教文化中心資料庫) 道教文化中心資料庫「道冠服飾」項「袍服」節「法衣」小節
懺衣は道衣の一種で仕立てが簡素な木綿・麻の衣とし、金籙の道場では多く紫紅色、黄籙の道場では多く黄色を用い、胸と背に鶴などの刺繍を施す以外は錦の飾りがないか、あっても八卦の文様を少し入れる程度と記す
この記述の範囲: 道教文化中心資料庫「道冠服飾」項「袍服」節「懺衣」小節
- 道冠服飾(道教文化中心資料庫) 道教文化中心資料庫「道冠服飾」項「袍服」節「懺衣」小節
絳衣は両袖が幅広く地に着くほど長い法衣で、法師が両腕を広げると袖と身頃が四角形になり大地の四隅を象るとし、袖と身頃には金糸の豪華な文様を刺繍すると記す
この記述の範囲: 道教文化中心資料庫「道冠服飾」項「袍服」節「絳衣」小節
- 道冠服飾(道教文化中心資料庫) 道教文化中心資料庫「道冠服飾」項「袍服」節「絳衣」小節
雲鞋は浅い甲に彩色の錦を用いた丸い爪先・薄底の靴で、靴の甲に雲の文様の刺繍を施すとし、『中華古今注』を引いて東晋以降に布製の履(鳳頭履など)が現れたことに触れつつ、雲鞋自体は宋・元以降に流行したものとする
この記述の範囲: 道教文化中心資料庫「道冠服飾」項「鞋履」節「雲鞋」小節。『中華古今注』そのものは未読
- 道冠服飾(道教文化中心資料庫) 道教文化中心資料庫「道冠服飾」項「鞋履」節「雲鞋」小節
朝靴は白漆塗りの厚い底と、脛まで覆う黒く高い甲を持つ靴とし、明代『天皇至道太清玉冊』を引いて「円い頭・広い底」の形と記す
この記述の範囲: 道教文化中心資料庫「道冠服飾」項「鞋履」節「朝靴」小節
- 道冠服飾(道教文化中心資料庫) 道教文化中心資料庫「道冠服飾」項「鞋履」節「朝靴」小節