モチーフ
喪燈・孝燈(葬送の提灯)
- 喪燈
- 孝燈
喪のときに家に掛け、葬列で持つ提灯。家の姓などを書く(研究所が参照した資料の範囲)。
資料の記述
蘭陽博物館の電子報は、宜蘭の家は堂に喜燈を二つ掛けておき、喪のとき喪燈を二つ足すとし、停柩中は喪燈を内側・喜燈を外側、出殯の後は逆にし、出殯の行列では喪燈が前・喜燈が後、葬って帰るときは喜燈が前になると記す。嫁と娘は赤い小灯を一つずつ持ち、山で香で穴を刺す(「出丁」)と記す
この記述の範囲: 台湾・宜蘭地域
- 事死如事生~漫談宜蘭地區的喪葬儀式(上)(下) (下)「13. 喜燈、喪燈」の段
香港樹仁大学の教育小冊子は、昔の香港の「遊街」(葬列)の図解で、孝燈の正面には死者の姓で「某府」、背面には「孝舍」と書き、側面に「享壽七十有八」のように年齢を書くこともあると記す
この記述の範囲: 香港(小冊子が「昔日」とする遊街)
- 逝者善終、生者善別:圖解香港華人喪葬禮俗(教育小冊子) PDF 9 頁(昔日香港遊街儀式の意想図)、項目 2「孝燈」
華琛(Watson)は、死を公に知らせる動作として、女性たちの定型の哭き声に加え、死者の家の外に白い幕を貼り軒に青い灯籠を掛けることを挙げ、地域によっては任意だが哭くことは必須だとする
- 中國喪葬儀式的結構:基本形態、儀式次序、動作的首要性 頁107(PDF 10 頁)、動作 (1)
高雄市殯葬管理處の喪礼の説明は、出棺の行列の並びを十九の項目に分けて挙げ、家の姓を書いた大きな提灯(吉大門燈と呼ぶ)を七番目に置く。前には、鐃鈸(シンバル)を鳴らして道を清める者が、後ろには、対聯や弔いの幕・花輪・楽隊などが続く。
この記述の範囲: 高雄市殯葬管理處「喪禮流程說明」の出殯の行列
- 喪禮流程說明 PDF 4 頁「出殯」4.「出殯行列」の六〜八番目
蘭陽博物館の電子報は、宜蘭の出棺の行列でも、家の姓を書いた大きな提灯の喪燈と喜燈を、鐃鈸を鳴らして道を清める者の後、対聯や楽隊の前に置くとする。ほかの所では孝女(亡くなった人の娘)が稲わらを束ねた松明(草龍)を持って先を照らすが、宜蘭ではこれが無く、代わりに小さな赤い灯を手に持ち、意味は同じだ、とも書く。
この記述の範囲: 蘭陽博物館電子報「事死如事生~漫談宜蘭地區的喪葬儀式(下)」の出殯の段
- 事死如事生~漫談宜蘭地區的喪葬儀式(上)(下) (下)第二階段「4. 出殯」の段