儀礼・実践
室內葬(原住民族)
死者の遺体を家屋内に埋葬する原住民族の埋葬慣行。非業死の場合は室外に埋葬するなど区別があるとされる(研究所が参照した資料の範囲、排灣族七佳部落の記述)。
資料の記述
死者は通常2日以内に埋葬され、非業死でない死者は原則として家屋内に埋葬したとされる
この記述の範囲: 原住民族文獻誌(趙秀英、屏東県春日郷七佳部落の排灣族の記録)
- 排灣族人生命禮俗(部落檔案) 『五、macai(死亡)』節
意外横死した者や自殺した者は室外に埋葬するとされる
この記述の範囲: 趙秀英「排灣族人生命禮俗」
1960年の喬健の報告は『春日郷七佳村以北の集落では意外死者も室内に埋葬できた』とするが、著者(趙秀英)自身の調査では七佳部落の一般家庭は意外死の場合は室外葬の傾向が強いとされ、両者の記述は一致しない
この記述の範囲: 趙秀英「排灣族人生命禮俗」が引用する喬健(1960)の報告と著者自身の現地調査の対比(資料内の食い違いをそのまま残す)
- 排灣族人生命禮俗(部落檔案) 『依據喬健在台灣土著諸族屈肢葬調查初步報告中指出』の段落
服喪の喪服は麻糸の夾織・桃織で仕立てられ、三角形の喪帽と披肩式の喪服から成るとされる
この記述の範囲: 趙秀英「排灣族人生命禮俗」
- 排灣族人生命禮俗(部落檔案) 『喪服』の段落
国立台湾大学人類学系の修士論文『パイワン族の空間実践の変化――牡丹公墓を例に』(2023、原題は中国語)の要旨は、パイワン族の旧い集落では、室内葬が生と死の儀礼や考え方の意味を担っていたと書く。要旨によれば、日本の統治期に、集落ごとまとめて移す強制移住の政策と、室内葬を禁じる公衆衛生の政策が行われ、家屋として一つだった住まいと墓が切り離された。論文は、パイワン族の牡丹村と牡丹公墓を例に、この変化と住民の対応を調べる。
この記述の範囲: 国立台湾大学の修士論文(2023)の要旨(中文・英文)
- 排灣族空間實踐的轉變:以牡丹公墓為例(要旨) 論文の要旨(摘要)の第1段・第2段