儀礼・実践
牽亡(牽亡歌陣)
- 牽亡
- 牽亡歌陣
- 牽亡歌
台湾の喪葬習俗における陣頭・儀礼で、法師や霊媒が亡魂と生者との間を媒介するとされる(萌典・関連論文の記載)。
資料の記述
萌典(教育部辞典データ)は「牽亡歌」を、葬送時の牽亡陣で歌われる歌で、台南市善化区に始まり、歌詞は冥界巡り・亡者への説得・祈福が多いと説明する
この記述の範囲: 萌典の見出し「牽亡歌」
- 萌典(教育部《重編國語辭典修訂本》のデータ)「牽亡」「牽亡歌」「陰間」「地府」「十殿閻王」「孟婆」「奈何橋」「城隍」「元神」の各詞条 萌典の公開データ「牽亡歌」の項、定義の第一項
萌典は「牽亡」の第一の語義を、法師が亡魂と対話し、奈何橋を渡らせ十殿閻羅の関門を通過させて西方極楽世界へ導く、台湾喪葬習俗の陣頭と説明する
この記述の範囲: 萌典の見出し「牽亡」定義1
- 萌典(教育部《重編國語辭典修訂本》のデータ)「牽亡」「牽亡歌」「陰間」「地府」「十殿閻王」「孟婆」「奈何橋」「城隍」「元神」の各詞条 萌典の公開データ「牽亡」の項、定義の第一項
萌典は「牽亡」の第二の語義を、霊媒が施術で亡魂を招き、生者と対話させる台湾民間の巫術招魂儀式とも説明しており、同じ語に陣頭の芸能と巫術儀式という2つの語義が併記されている
この記述の範囲: 萌典の見出し「牽亡」定義2
- 萌典(教育部《重編國語辭典修訂本》のデータ)「牽亡」「牽亡歌」「陰間」「地府」「十殿閻王」「孟婆」「奈何橋」「城隍」「元神」の各詞条 萌典の公開データ「牽亡」の項、定義の第二項
国家図書館「臺灣記憶」所蔵の学位論文抄録によれば、牽亡歌陣は1950年代頃に台南県善化鎮から広まったとされ、現在は喪葬の場でのみ用いられるとされる
この記述の範囲: 学位論文『牽亡歌陣儀式意涵之探討--以台南地區為例』の抄録
- 國家圖書館「臺灣記憶」書誌頁:學位論文『牽亡歌陣儀式意涵之探討--以台南地區為例』 書誌頁「描述」欄、研究結果の第一項
学位論文「牽亡歌陣儀式意涵之探討」の抄録によれば、牽亡歌陣の法事には死亡当日の法事(亡魂の「開魂路」を行う)、「做旬」、「晚場」、「早場」の4種があり、後三者は亡魂に死を告げて諭し、関門を通らせて西方極楽世界へ送ることを目的とするとされる
この記述の範囲: 学位論文「牽亡歌陣儀式意涵之探討」の抄録の研究結果の第二項
- 國家圖書館「臺灣記憶」書誌頁:學位論文『牽亡歌陣儀式意涵之探討--以台南地區為例』 書誌頁「描述」欄、研究結果の第二項
学位論文「牽亡歌陣儀式意涵之探討」の抄録によれば、現在の台南地区の牽亡歌陣は楽師1名と紅頭法師・老婆・倒退・小旦の前場4名の計5名で構成され、主神は「三姑娘媽」とされる
この記述の範囲: 学位論文「牽亡歌陣儀式意涵之探討」の抄録の研究結果の第三・四項
- 國家圖書館「臺灣記憶」書誌頁:學位論文『牽亡歌陣儀式意涵之探討--以台南地區為例』 書誌頁「描述」欄、研究結果の第三・四項
施德玉(2020)論文の摘要は、牽亡歌陣の起源について、中国大陸からの伝来説、説唱・戯曲や芸陣からの転化説、道教儀式起源説など、複数の学説が並び立っていると整理する
この記述の範囲: 施德玉 2020 論文(『戲曲學報』22期)の摘要
- 施德玉「論臺灣『牽亡歌陣』的起源與形成-從傳統喪禮與宗教儀式論起」(摘要、Airiti Library) Airiti Library 書誌頁「摘要」欄、先行研究の整理部分
施德玉は、論文(2020)の摘要で、牽亡歌陣が福建から伝わった「落陰歌」の形式の一部を取り込み、台湾の歌謡・歌仔戲・車鼓陣の音楽を吸収して成立したとする見解を結論として示す
この記述の範囲: 施德玉 2020 論文の摘要の結論部分
- 施德玉「論臺灣『牽亡歌陣』的起源與形成-從傳統喪禮與宗教儀式論起」(摘要、Airiti Library) Airiti Library 書誌頁「摘要」欄、結論部分