話
屍奔
『續子不語』卷五に収められた一則。屍が人について走り出す現象(俗称「走影」)を、死者の尽きた陰の気と生者の盛んな陽気が触れ合い吸い付くためだと説明する。
資料の記述
陳聶恒の書を引いて、新しく葬られた屍は斑に五色になっていたが店主は「まだ精になっていない」と言い、深山で見つかった遺骸には五色の毛が生えていて、焼くと啾啾と声を出したと記す。
この記述の範囲: 『續子不語』卷五「屍奔」第2〜3段(陳聶恆『邊州聞見錄』の引用)
- 續子不語 05 續子不語 05「屍奔」第2〜3段
枯れ死んだ者の魂は久しくすると魅になり、新しく死んだ体を借りて人に禍をなし、借りるものが無ければ久しくして眚(災い)となる、と説明する。
この記述の範囲: 『續子不語』卷五「屍奔」末尾の説明の文
- 續子不語 05 續子不語 05「屍奔」末尾(「蓋槁死之魂」で始まる文)
『續子不語』卷五「屍奔」は、陳聶恒の『邊州聞見錄』の話を引く。山道を行く旅人が、途中で自分の名を呼ぶ声に思わず答え、日暮れに宿の主人にそのことを話すと、主人は剣を持って旅人と同じ部屋で寝た。夜の三更(夜を五つに分けた三つ目の時刻)、塀の外から旅人を呼ぶ声がして、誰かと問うと「黄小二だ」と答えた。門を開けて追うと、人のような物が走って一つの塚に入り、消えた。
この記述の範囲: 『續子不語』卷五「屍奔」第2段(陳聶恒『邊州聞見錄』の引用)
- 續子不語 05 卷五「屍奔」第2段
『續子不語』卷五「屍奔」の冒頭の説明は、陽気に吸い付いて人について走る屍は口がきけず、物を言うものは「黄小二」の類で、年を経た魅(もののけ)が取り付いたものだとする。結びでは、魅は借りる体が無ければ久しくして災いとなり、雷の火にその気を打ち散らされると、広がって疫病にもなると言い、これらはみな山や川の悪い気が、死んだあとの体にたまたま当たったためだと説明する。
この記述の範囲: 『續子不語』卷五「屍奔」第1段の終わりと第3段の結び
- 續子不語 05 卷五「屍奔」第1段の終わりと第3段の結び