人・神・怪異など
黑頭道士・烏頭道士
- 黑頭道士
- 烏頭法師
紅頭(法師・道士)と対で語られる台湾の道士。資料により『喪礼専門』とされる場合と、『吉慶・喪礼の両方を行う』とされる場合とがある(研究所が参照した資料の範囲)。
資料の記述
烏頭法師は喪礼(殯葬科儀)を専門とし、紅頭とは頭の帽子の色(黑帽か紅色の帽子・頭巾か)で見分けるとされる
この記述の範囲: 自由時報記事
- 科儀不同 法師分喜喪 本文全体(短文)
台南・高雄地方で盛んな黑頭道士は、吉事(度生)と喪礼(度死)の両方を執り行うとされ、喪礼専門とする資料(自由時報)とは範囲の説明が食い違う
この記述の範囲: 台灣光華雜誌の記事(自由時報の記述と対比)
- 科儀的流傳,人心的陪伴──淺談道士 本文冒頭近く(『很會讀書的「道士」』節)
蕭登福は、鈴木清一郎のいう烏頭法師は伝統の道士のことで、髻を結って道士冠をかぶり、帝鐘・劍・笏・手爐・印・符・天蓬尺・五雷令を手にし、髻が黒いので烏頭と呼ばれたとする。台湾の伝統の道士には閭山法も兼ねて学び、龍角・法索を持つ者もいるとする
この記述の範囲: 台湾の道士(蕭登福の整理、2021)
- 台灣當今的道教宗派──兼論紅頭烏頭、道法二門(上) 頁 8 右段「鈴木所說的烏頭法師,即是傳統的道士」から
- 台灣當今的道教宗派──兼論紅頭烏頭、道法二門(上) 頁 1 左段の下部(「有兩大不同外貌」)
蕭登福は、鈴木清一郎の「烏頭師公は仏教の影響で度死の喪事だけ、紅頭師公は度生だけ」という分け方は正しくないとし、伝統の道士は禮斗(度生)も地獄の薦拔(度死)も両方行うと述べる。誤解のもとは、福建では閭山派が吉事、瑜伽派が喪葬の凶事を行い、瑜伽派の法師の装いが道士に似ていたことにあったとみる
この記述の範囲: 台湾の道士の分類(蕭登福の整理、2021)
- 台灣當今的道教宗派──兼論紅頭烏頭、道法二門(上) 頁 7 中段(「並不正確,但卻廣為台灣的學者所接受」)と頁 8 右段(「由於在福建,閭山做祈福」から「卻被台灣學者所沿用」)
黑頭道士・烏頭道士は做功德・功果(死者の超度の法事)に関わる。謝宗榮は、台湾の民間では今も紅頭は度生、黑頭は度死を主とすると見られているとしつつ、烏頭の系統の靈寶派の道士の日常の仕事は、五術の業務のほか主に新しく亡くなった人の超薦(俗にいう「做功德」)と超度にかかわる業務で、臨時・年例の祭典(祈安三獻・建醮・禮斗など)も宮廟や集落のために行うと書く
この記述の範囲: 台湾の烏頭(靈寶派)の道士(謝宗榮の概説)
- 臺灣道教科儀與庶民生活 頁 11 中段「臺灣民間對於傳統的道壇」から右段「等法會」まで