考え方
元神
道家で人の魂・精神を指すとされる語(教育部辞典の記載)。
資料の記述
教育部臺灣台語常用詞辭典は「元神」を、人の精神・魂を指す語と説明する
この記述の範囲: 教育部臺灣台語常用詞辭典の見出し「元神」
- 教育部臺灣台語常用詞辭典「關落陰」「元神」詞条 教育部臺灣台語常用詞辭典 詞目「元神」釋義
萌典は、道家が人の魂を「元神」と呼ぶと説明し、その用例として『西遊記』第四十回と洪昇『長生殿』第四十六齣を引く。後者の用例では、元神を体から抜け出させて八方を捜し求める場面が引かれている
この記述の範囲: 萌典の見出し「元神」定義2とその引用例
- 萌典(教育部《重編國語辭典修訂本》のデータ)「牽亡」「牽亡歌」「陰間」「地府」「十殿閻王」「孟婆」「奈何橋」「城隍」「元神」の各詞条 萌典の公開データ「元神」の項、定義の第二項
元神は西遊記に現れる。『西遊記』第四十回では、孫悟空が三蔵に、年を経て精になった蟒蛇(大蛇)は人の幼名を知っていて、草むらや山のくぼみから名を呼び、答えるとその人の元神(人の魂)をさらっていき、夜ついて来て命を奪うと話す。同じ回で、子どもの姿で悟空に背負われた妖怪は、体を抜け出して元神を出し、空高く跳び上がる。悟空が岩に叩きつけて引き裂いたのは、抜け出したあとに残った体だった。
この記述の範囲: 『西遊記』第四十回の前半
- 西遊記 第四十回「嬰兒戲化禪心亂 猿馬刀歸木母空」 第四十回、助けを求める声を聞く場面と、悟空が子どもの姿の妖怪を背負う場面
洪昇の戯曲『長生殿』第四十六齣「覓魂」(魂を探す齣)では、唐の太上皇(位を退いた皇帝)の命で楊貴妃の魂を召そうとした道士の楊通幽が、符を焼いても召せないので、壇の上に端座し、歯を打ち鳴らして目を閉じ、元神を体から出す。楊通幽の元神は、地府(死者の国)から天上まで貴妃の魂を探し回る。舞台では、壇の上の道士とは別の役者が、道士の元神として壇の後ろから現れる。
この記述の範囲: 維基文庫の『長生殿』第四十六齣(魂を探す齣)のト書きと台詞
- 長生殿 第四十六齣「覓魂」 第四十六齣(魂を探す齣)、符使が戻る場面から冥府の場面まで