モチーフ
鳥槍・雷撃(上級の僵屍を斃す武器)
年を経て飛天夜叉となった僵屍は、雷に撃たれるか鳥槍(火器の一種)で撃たれるのでなければ死なないとするモチーフ。『續子不語』の「飛僵」にあり、清の紀昀は、妖も鬼も陰のたぐいなのでみな火器を恐れると書いた。
資料の記述
馮藝超論文は、僵屍が年月を経ると空を飛ぶようになり、さらに古びると「飛天夜叉」になるとし、この段階に至ると雷に撃たれるか鳥槍(火器の一種)で撃たれるのでなければ死なないと『續子不語』の一話(〈飛僵〉)が記していると紹介する。
この記述の範囲: 馮藝超(2007)論文、頁215-216、僵屍の忌避と制服法の分類の項目8「畏忌雷擊、鳥槍」が引く『續子不語』卷五「飛僵」
- 《子不語》正、續二書中僵屍故事初探 馮藝超(2007)論文、頁215-216、項目8「畏忌雷擊、鳥槍」
- 《子不語》正、續二書中僵屍故事初探 馮藝超(2007)論文、頁216、項目8が引く紀昀『閱微草堂筆記』卷十三「槐西雜志」(三)
鳥槍・雷撃(上級の僵屍を斃す武器)は飛僵(續子不語卷五)で使われる。閩中の山民はこれ(飛天夜叉)に遇うと猟師を呼び集め、木の梢に分かれて陣取って撃つとし、この物は熊のように力が強く、夜に出て人を攫い作物を損なうと記す。
この記述の範囲: 『續子不語』卷五「飛僵」末尾
- 續子不語 05 續子不語 05「飛僵」末尾2文
『閱微草堂筆記』卷十三で紀昀は、郷里の棗は霧に当たるとやせてしわになるので、霧が出ると風上で柴や草を焼くか、鳥銃(鉄砲)を並べて撃って霧を散らし、陽の気が盛んなら陰の気は消えると書く。続けて、妖物はみな火器を恐れるとし、山西・陝西で黄色い雲に大砲を撃つと車輪ほどの蛙が落ちてきた話、福建で屋根を歩く山魈(山の怪)が役所の門の号砲に逃げた話、自分が烏魯木齊で銃で厲鬼(祟る死霊)を撃つと二度と形をなさなかった話を挙げて、妖も鬼も陰のたぐいだからだ、とする。
この記述の範囲: 『閱微草堂筆記』卷十三 槐西雜志三(維基文庫の翻刻)
- 閱微草堂筆記/卷13 卷十三、郷里の棗と霧の話から始まる条
『閱微草堂筆記』卷三は、昌吉の反乱の一味を戊子(1768年)の八月に迪化(烏魯木齊)の城の西の林で処刑したのち、林に黒い気がいくつも現れて夜道の人を迷わせたので、紀昀が兵を月夜に伏せて銃で撃たせると、たちまち散って消えた、と書く。卷四の汪曉園の話では、借家の庭の棗の木の枝に座る紅い衣の女を銃で撃つと、音とともに散ったが、煙が過ぎるとすぐにもとの姿に戻ったとし、銃で消えない怪のことも記す。
この記述の範囲: 『閱微草堂筆記』卷三 灤陽消夏錄三と卷四 灤陽消夏錄四(維基文庫の翻刻)
- 閱微草堂筆記/卷3 卷三の冒頭から二つ目の条
- 閱微草堂筆記 卷四 灤陽消夏錄四 卷四の後半、汪曉園が閻王廟街の家に住んだ条