モチーフ
葬送の傘
- 傘
葬儀や鬼を送る習わしで使う傘。台湾の宜蘭の葬儀の説明では、柩を移すときに家族が傘を持って従い、高雄の説明では、法事の場でいちばん上の孫娘が傘を差して魂帛(死者の名を書いて霊座に立てる札)を覆う。『清稗類鈔』は、吳越の人が病人が出ると、酒・飯・紙銭・衣の包みとともに雨傘を添えて東南の方へ送り、鬼を送り出す習わし(羹と飯を供えて送る意味で「送羹飯」と呼ぶ)を記す。
資料の記述
葬送の傘は魂帛に関わる。蘭陽博物館の電子報は、宜蘭で柩を広間から霊堂へ移す「移柩」のとき、息子が魂帛と香炉を盆に載せて捧げ持ち、ほかの家族が傘と招魂幡を持ち、残りの家族がすぐ後に続くと記す
この記述の範囲: 台湾・宜蘭地域
- 事死如事生~漫談宜蘭地區的喪葬儀式(上)(下) (下)「1. 移柩(轉柩)」の段
葬送の傘は魂帛に関わる。高雄市殯葬管理處の置く喪礼の説明は、葬ったあと棚を組んで壇を設け、道士や僧に経を読ませる「做功德」(死者のための法事)の場で、長孫女(いちばん上の孫娘)が傘を差して卓の上の魂帛(死者の名を書いて霊座に立てる札)を覆い、壇に向かって座ると書く。
この記述の範囲: 台湾(高雄市の行政の説明が述べる昔の一般の喪葬習俗)
- 喪禮流程說明 PDF 7 頁「做功德」の第1段
『清稗類鈔』喪祭類の「送羹飯」は、吳越の人は鬼の機嫌をとるとして、病人が出ると、酒一杯・飯一椀・紙銭を何連か、それに衣の包みと雨傘を揃えて東南の方へ送り出し、これを「送羹飯」と呼ぶと記す。
この記述の範囲: 『清稗類鈔』喪祭類(民国初めの編纂)。吳越(江蘇・浙江)の習わし
- 清稗類鈔(喪祭類) 清稗類鈔 喪祭類、見出し「送羹飯」の条