モチーフ
魂帛
死者の名や生没年を書いて霊座に立てる、帛や厚紙の札。台湾の宜蘭の葬儀の説明では、柩を移すときに息子が魂帛と香炉を捧げ持って従い、高雄の説明では、法事の場で孫娘が傘を差して魂帛を覆う。
資料の記述
招魂幡・引魂幡(魂幡・幢幡)は魂帛に関わる。蘭陽博物館の電子報は、宜蘭では厚紙で魂帛(男は青、女は黄)を作って死者の名と生没年月日を書き、あわせて道・僧が招魂に使う招魂幡を作り、道・僧が霊前で読経して亡霊のために冥路を開く「開魂路」を行うと記す
この記述の範囲: 台湾・宜蘭地域
- 事死如事生~漫談宜蘭地區的喪葬儀式(上)(下) (上)「13. 豎魂帛」の段
葬送の傘は魂帛に関わる。蘭陽博物館の電子報は、宜蘭で柩を広間から霊堂へ移す「移柩」のとき、息子が魂帛と香炉を盆に載せて捧げ持ち、ほかの家族が傘と招魂幡を持ち、残りの家族がすぐ後に続くと記す
この記述の範囲: 台湾・宜蘭地域
- 事死如事生~漫談宜蘭地區的喪葬儀式(上)(下) (下)「1. 移柩(轉柩)」の段
帰葬(歸櫬・運棺・原籍安葬)は魂帛に関わる。同じ段取りでは、帰郷の道中に泊まるときは魂帛と銘旌を柩の前に奉じ(柩を一時止めるときもすべて同じ)、水路なら奠を設け陸路なら食を供え、朝の出発のときも同様にするとされる
この記述の範囲: 論文が引く『臺灣私法』の官員の喪礼(扶喪)
- 台灣殯葬儀式之時空演變 紙面 27 頁(PDF 37 頁)冒頭の段
葬送の傘は魂帛に関わる。高雄市殯葬管理處の置く喪礼の説明は、葬ったあと棚を組んで壇を設け、道士や僧に経を読ませる「做功德」(死者のための法事)の場で、長孫女(いちばん上の孫娘)が傘を差して卓の上の魂帛(死者の名を書いて霊座に立てる札)を覆い、壇に向かって座ると書く。
この記述の範囲: 台湾(高雄市の行政の説明が述べる昔の一般の喪葬習俗)
- 喪禮流程說明 PDF 7 頁「做功德」の第1段