モチーフ
遺体が腐らない(殭屍になる前触れ)
掘り起こした遺体が腐っておらず、その遺体がやがて殭屍となって動き出すというモチーフ。香港電影資料館の『殭屍先生』(1985)の解説は、改葬のために掘り起こした任老爺の父の屍に腐った跡がまったく無く、のちに殭屍となったと書く。日本で同じ映画を出す株式会社ツインの紹介は、遺体が腐っていなかったことには触れない。清の紀昀は、長く葬られても腐らない屍を僵屍の一つに数えた。
資料の記述
馮藝超(2007)は、『子不語』の全身に毛の生えた僵屍は、新しく死んだ屍ではないのに顔色が生きているようだとし、卷十八「旱魃」で棺を開くと、生きているような顔の女の屍に全身白い毛が生えていた例などを挙げる。また、僵屍の話が葬られないままの棺や古い墓と結びつくことを示し、それは紀昀が僵屍を、死んでまだ棺に納めていない屍と、長く葬られても腐らない屍の二つに分けたことと合う、と述べる。
この記述の範囲: 清代の『子不語』正続と『閱微草堂筆記』についての論文の整理。映画の場面とのつながりは論文に書かれていない
- 《子不語》正、續二書中僵屍故事初探 頁204「遍身長毛」の項
- 《子不語》正、續二書中僵屍故事初探 頁200、僵屍と未葬の棺・古い墓の関わりを述べる段の末尾
遺体が腐らない(殭屍になる前触れ)は殭屍先生(霊幻道士)に関わる。日本で『霊幻道士』を出す株式会社ツインの作品紹介は、掘り起こした大富豪の先代について、体を縦にして葬ったために怨みを抱いて成仏できずにいたと書き、遺体が腐っていなかったことには触れない。
この記述の範囲: 株式会社ツインのカタログの頁「霊幻道士」のストーリーの文(2026-09-23 の取得)。発売元の紹介文で、映画の場面そのものの根拠にはならない
- 霊幻道士(カタログ) 「ストーリー」の文
作品内の設定
遺体が腐らない(殭屍になる前触れ)は殭屍先生(霊幻道士)に現れる。掘り起こした遺体が腐敗の跡なくそのまま殭屍として動き出すとは、香港電影資料館の繁体字版解説が記す。英語カタログ(Fortune Star)は、遺体が生き返り恐ろしく怨念に満ちた亡者たちを伴っていたと記すのみで、腐敗の有無には触れない。
この記述の範囲: 殭屍先生(Mr. Vampire, 1985)
- Mr. Vampire (Movie Catalogue) あらすじ本文2文目
- 殭屍先生(靈幻經典・2026年上映プログラム解説、繁体字版) 解説文2文目