モチーフ
赤豆・鉄屑・米粒で棺を封じる
- 赤豆、鐵屑、米子
『僵屍求食』では、作中人物が伝え聞いた話として、赤豆・鉄屑・米粒を棺の周囲に撒くと出て行った僵屍が戻れなくなると語られる。
資料の記述
赤豆・鉄屑・米粒で棺を封じるは僵屍求食に現れる。任三の仲間の一人が「鬼は赤豆・鉄屑・米を嫌うと聞いた」として、それを棺の周りに撒けば出て行った僵屍が棺に戻れなくなる、という方法を語り、任三がそれに従ったと記される(方法は作中人物の伝聞として語られる)。
この記述の範囲: 『子不語』巻13「僵屍求食」
- 子不語 卷13 子不語 巻13「僵屍求食」第2段〜第3段
- 《子不語》正、續二書中僵屍故事初探 東華漢學 第6期、印刷頁215(PDF内頁27)
- 《子不語》正、續二書中僵屍故事初探 馮藝超(2007)論文、頁214-215、項目7「畏《易經》與赤豆、鐵屑及米子」
梁の宗懍の『荊楚歲時記』は、冬至の日に赤い豆の粥を作って疫病を払う習わしを記す。隋の杜公瞻の注は、その由来を、共工氏のできの悪い子が冬至の日に死んで疫病の鬼となり、赤い小豆を恐れるので、冬至に赤い豆の粥を作って払うのだと説明する。注は正月一日の条でも、正月の朝に鶏の卵と赤い豆を七つずつ飲めば疫病の気を避けられるという書(『煉化篇』)の説を引く。
この記述の範囲: 『荊楚歲時記』冬至の条と正月一日の条の注(維基文庫の翻刻)。疫病の鬼を払う習わしで、僵屍や棺の話ではない
馮藝超(2007)は、僵屍が恐れるものとして、『易經』の本と、赤い豆・鉄の屑・米の三つを一つの項にまとめる。『子不語』正続の僵屍の話には、仏典で僵屍を退ける例は一つも無いが、『續子不語』卷十「僵屍」では、塾の先生が棺の上に『易經』をばらして敷き詰めると、戻った僵屍は棺のまわりを一めぐりしてうろうろし、入れなかったとし、赤い豆・鉄の屑・米を棺のまわりに撒いても同じ効き目があったとして『子不語』卷十三「僵屍求食」を引く。
この記述の範囲: 馮藝超(2007)の、『子不語』正続の僵屍の話の整理
- 《子不語》正、續二書中僵屍故事初探 頁214〜215、項目「畏《易經》與赤豆、鐵屑及米子」