モチーフ
米篩(僵屍を鎮める道具)
米をふるうざる。『續子不語』卷八「屍變」では、立ったまま動かなくなった屍を、家の人が米篩で鎮めてから棺に納める。
資料の記述
米篩(僵屍を鎮める道具)は屍變(續子不語卷八)に現れる。阿達という人物が僵屍に追われて瓦の上で気を失っている間に屍の側も棒立ちのまま動かなくなり、翌朝家人が米篩をかぶせてから棺に納めたと記される。
この記述の範囲: 『續子不語』卷八「屍變」全文
- 續子不語 08 續子不語 卷八「屍變」
- 《子不語》正、續二書中僵屍故事初探 馮藝超(2007)論文、頁210-211、項目3「畏米篩、苕帚」
蘭陽博物館の電子報は、宜蘭の葬儀で、埋葬や火葬を終えて家に戻ったあとの食事に、昔は豚肉を三角に切った料理を出し、その料理を米篩(簸箕とも書く竹のざる)に載せ、地にしゃがんで食べて孝の心を表したと書く。高雄市殯葬管理處の置く喪礼の説明にも、同じ食事の作法が書かれている。
この記述の範囲: 台湾・宜蘭地域と高雄市の行政の説明が述べる昔の喪葬習俗
- 事死如事生~漫談宜蘭地區的喪葬儀式(上)(下) (下)第二階段「7. 返主與吃三角肉」の段
- 喪禮流程說明 PDF 7 頁「返主」の段の後半
馮藝超(2007)は論文の結びで、屍が動き出して命が危ういときに使う手には、掃帚や米篩のような、民間でふだん目にする物が多いと述べる。
この記述の範囲: 馮藝超(2007)の結び
- 《子不語》正、續二書中僵屍故事初探 頁220、結びの段
清代の福州の章回小説とされる『閩都別記』の第三百十五回では、追われて寺に隠れた鄭芝龍が、鬼が出るというので長く鍵を掛けてあった楼で、棒を手に灯をともして夜を明かす。丸くて平たく、体じゅうに目のようなもののあるものが転がってくると、芝龍は、おまえは米篩の化けたものだと言い当て、それは倒れて動かなくなり、近寄って見ると本当に米篩だった。続いて、ほうき・提灯・雨傘の化けたものも、名を言い当てられると倒れる。
この記述の範囲: 『閩都別記』第三百十五回の後半
- 閩都別記 第三百十五回 第三百十五回、芝龍が楼に上がって夜を明かす段
- 閩都別記(目次頁) 目次頁の冒頭の解説