モチーフ
劍訣
劍訣(剣訣)は、道教の手の形(掐訣)の一つである。道教文化中心資料庫は劍訣を、法師が使う道具や手段の名をとった形の例に挙げる。『續子不語』「討亡術」では、術者が子どもに劍訣を教えて剣を持たせ、夢の中で鬼を斬らせる(この劍訣が手の形かどうかは本文からは分からない)。『清稗類鈔』は、清の嘉慶年間の宗教結社の天理教(日本の天理教とは別)の一派では、仲間が会うたびに二本の指を並べて劍訣を作ったと記す。
資料の記述
劍訣は、対象とする神将や邪穢の名にちなむ訣目とは別に、法師が用いる神器・手段の名にちなんで名付けられた訣目の一種として、三叉訣・金橋訣と並んで挙げられる
この記述の範囲: 道教文化中心資料庫「掐訣」の分類
- 掐訣 「掐訣」項、訣目の分類の段落末尾
劍訣は續子不語に現れる。『續子不語』卷四「討亡術」は、杭州の陳以逵が、子どもを眠らせて冥土へ行かせ、死者がやり残したことを聞き出す術で暮らしていた話である。冥土の道で恐ろしい鬼に出会った子どもが怖がって術に従わなくなると、陳は子どもに劍訣(剣を使う術で結ぶ手の印)を教え、手に剣を持たせた。子どもは訣に従って剣を舞わせ、鬼を数匹斬った、と記す。
この記述の範囲: 『續子不語』卷四「討亡術」の第2段・第3段(維基文庫の翻刻)。劍訣の形は書かれていない
- 續子不語 04 續子不語 04「討亡術」、「陳不得已,復教以劍訣」の段
『清稗類鈔』宗教類「天理教」の条は、清の嘉慶年間の宗教結社である天理教(八卦教。日本の天理教とは別)の一派について、入信の初めに香を持って額づかせ、真言の八字を授け、仲間どうしが会うと、そのたびに二本の指を並べて「劍訣」を作った、と記す。
この記述の範囲: 『清稗類鈔』(民国初年の編纂)宗教類「天理教」の条の、崔士俊が入った離卦教の作法を述べる段
- 清稗類鈔(宗教類) 清稗類鈔 宗教類「天理教」の条、「崔士俊,金鄉人」で始まる段