文献
續子不語
清の袁枚が『子不語』に続けて書いた怪異の話の集まりで、維基文庫の翻刻は第一卷から第十卷まで。馮藝超(2007年)は、僵屍にかかわる話を十三篇と数え、卷七と卷九のほかの各卷にあるとする。
資料の記述
僵屍(にんべんの表記)は續子不語に現れる。馮藝超論文は、論文が底本とする版の『續子不語』(全10巻266篇。巻五所収34篇のうち11篇は『閱微草堂筆記』からの採録で本文を削り目のみ残すため実収録266篇)のうち、僵屍に関わる話を13篇(巻七・巻九を除く各巻に記述あり)と数える。
この記述の範囲: 馮藝超2007論文の数え方(馮藝超論文の底本・版に限る)
- 《子不語》正、續二書中僵屍故事初探 印刷頁191(脚注6、続編の説明)
僵屍拒賊(續子不語卷四)は續子不語に収められている。
この記述の範囲: 『續子不語』卷四(維基文庫の翻刻)
- 續子不語 04 續子不語 04、見出し「僵屍拒賊」
僵屍食人血は續子不語に現れる。『續子不語』卷二に収められた一話。吳江の劉秀才(秀才は科挙の受験資格をもつ学生)は元和縣の蔣家で教えていたが、清明に帰って墓参りを済ませ、友を訪ねてから船で戻ると妻に告げた翌朝、妻が起こしに行くと、寝床で首が無く、血の跡も無い姿で横たわっていた。人々は妻が密通して夫を殺したと疑い、役所は妻を拷問しても何も出ないまま、何か月も獄に置いた、と話は始まる。
この記述の範囲: 『續子不語』卷二「僵屍食人血」第1段
- 續子不語 02 續子不語 02「僵屍食人血」第1段
旱魃有三種は續子不語に現れる。『續子不語』卷三に収められた短い一則。山の上の旱魃「格」は、雲が起こると顔を上げて吹き散らし、日差しはいっそう強まって人には止められないとする。最後に別の説として、天が日照りを起こそうとするときに山や川の気が凝り固まってこれができ、ふっと消えると雨になる、とも書く。
この記述の範囲: 『續子不語』卷三「旱魃有三種」後半
- 續子不語 03 續子不語 03「旱魃有三種」後半
屍合は續子不語に収められている。
この記述の範囲: 『續子不語』卷一(維基文庫の翻刻)
- 續子不語 01 續子不語 01、見出し「屍合」
劍訣は續子不語に現れる。『續子不語』卷四「討亡術」は、杭州の陳以逵が、子どもを眠らせて冥土へ行かせ、死者がやり残したことを聞き出す術で暮らしていた話である。冥土の道で恐ろしい鬼に出会った子どもが怖がって術に従わなくなると、陳は子どもに劍訣(剣を使う術で結ぶ手の印)を教え、手に剣を持たせた。子どもは訣に従って剣を舞わせ、鬼を数匹斬った、と記す。
この記述の範囲: 『續子不語』卷四「討亡術」の第2段・第3段(維基文庫の翻刻)。劍訣の形は書かれていない
- 續子不語 04 續子不語 04「討亡術」、「陳不得已,復教以劍訣」の段
僵屍挾人棗核可治(續子不語卷八)は續子不語に現れる。『續子不語』卷八に収められた短い一則。話を、知県の尤佩蓮が、出世する前に河南に身を寄せていたころの土地の話として語ったものとし、その地では野に置かれた棺が多く、屍が人を抱えこんで離さない患いがよくあったが、土地の人には治す法があって怪しまなかったと書く。棗の種を打ち込む法は何度試しても効いたとし、死んだばかりの屍が走り出す「走影」は、陽の気に感じて動き出すのだと説明する。
この記述の範囲: 『續子不語』卷八「僵屍挾人棗核可治」の本文
- 續子不語 08 卷八「僵屍挾人棗核可治」の全文
僵屍貪財(續子不語卷六)は續子不語に現れる。『續子不語』卷六「僵屍貪財」で、金陵の張愚谷は、商いの仲間の李の家に手紙を届けて泊まった夜、棺から起き上がった李の父の屍に襲われ、大きな戸棚を倒して屍を下敷きにして倒した。李の妻は、舅は生前から行いが悪く、死後は僵屍になってたびたび祟り、夢で客の二百両を奪うと告げていたと語る。張が早く焼いて禍を断つよう勧めると、妻は舅を思って忍びなかったがもう俗に従うと言い、張が法事の費用を出し、名のある僧を招いて弔わせたうえで屍を焼くと、家は安らいだ。
この記述の範囲: 『續子不語』卷六「僵屍貪財」
- 續子不語 第六卷 第六卷「僵屍貪財」
- 《子不語》正、續二書中僵屍故事初探 印刷頁 208(伏制の法の書き出し)と 210(焼く例の引用の一覧)