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洒淨(法水を灑く所作)
- 洒淨
醮壇の浄めの所作。張澤洪「道教齋醮法壇的法器」は、高功が左手に甘露碗(法水を盛る器)を持ち、右手で楊柳の枝を握って碗の法水を浸し、壇場に遍く灑く所作として洒淨を記す。口に含んだ水を吹く所作の記述ではない。
資料の記述
齋醮科儀の洒淨(浄めの所作)は、高功が左手に甘露碗(法水を盛る器)を持ち、右手で楊柳の枝を握って碗の中の法水を浸し、醮壇に遍く灑いて場を浄める所作であると張澤洪論文は記す
この記述の範囲: 張澤洪「道教齋醮法壇的法器」甘露碗の項
- 道教齋醮法壇的法器 誌面26-27頁「甘露碗」の項(洒淨の所作を記す一文自体は27頁冒頭)
道教文化中心資料庫の「符水」の項は、符を浸して呪文を唱えた水(符水)を、信者に飲ませるか、道士が外へ噴きかけて効き目を求める法を説明する。そのうえで、道教の儀礼(齋醮)の壇では、法師がよく符水を外へ噴きかけ、この水には壇を浄めて穢れを除く働きがあるとされる、と書く。
この記述の範囲: 道教文化中心資料庫の項目「符水」の説明。符を浸した水を外へ噴く浄め方の記述で、水を灑ぐ浄めそのものを述べた文ではない
- 符水(道教文化中心資料庫) 項目「符水」の本文の冒頭と末尾の文
洒淨(法水を灑く所作)は西遊記に現れる。小説『西遊記』第二十六回では、観音菩薩が浄瓶の甘露(菩薩の瓶に入った霊水)で、倒された仙木の人参果の木を生き返らせる。菩薩は楊柳の枝で甘露を付けて孫悟空の手のひらに符を書き、木の根もとから清水を湧かせて玉の器に汲ませると、楊柳の枝でその水を細かく灑ぎながら経と呪文を唱え、木は青い葉と実を取り戻した。
この記述の範囲: 『西遊記』第二十六回の本文。仏教の菩薩が木を生き返らせる場面で、道教の壇の浄めの儀礼ではない
- 西遊記 第二十六回 第二十六回、観音菩薩が五荘観の後園で木を生き返らせる段