話
焚屍二則(子不語卷二十四)
- 焚屍二則
『子不語』卷二十四「焚屍二則」の二話で、平湖で掘り出した顔の生きているような屍が焼けず、その夜に鬼が大声で泣いた話と、農家の蒋が父の屍を焼こうと棺を開けると屍が走り出て追ってくる話を収める。蒋は焼いたあと、父の罵る声を聞いて死んだ。
資料の記述
開けた墓・棺の屍が生きているよう(如生)は焚屍二則(子不語卷二十四)に現れる。『子不語』卷二十四「焚屍二則」の第一話では、平湖の南門外で掘り出された「趙處士之墓」の棺の屍は四十歳ほどで生きているようで、雲履をはき、一錢ほどの厚さの蟹青の紬の袍も壊れておらず、掘った馬某が屍を出して焼こうとしたが火が勢いよく燃えず水に投げると、その夜に鬼が大声で泣き、残った屍を担ぎ上げると血が糸のように流れ、棺に戻して葬ると静まった
この記述の範囲: 『子不語』卷二十四「焚屍二則」第一話(平湖の南門外)
- 子不語 卷24 子不語 卷24、見出し「○焚屍二則」第1段
開けた墓・棺の屍が生きているよう(如生)は焚屍二則(子不語卷二十四)に現れる。『子不語』卷二十四「焚屍二則」の第二話では、平湖の蔣という農家が冬至の前日に父の屍を焼こうとして棺を開けると屍が走り出し、鋤で打ち倒して焼いたが、その晩に父の声が不孝を罵り、蔣は頭が瓢箪のように腫れて翌日の昼までに死んだ、と張熙河が目撃したこととして記す
この記述の範囲: 『子不語』卷二十四「焚屍二則」第二話(平湖の小西溪)
- 子不語 卷24 子不語 卷24、見出し「○焚屍二則」第2段
馮藝超(2007)は、死んだ者の屍が生きた人の陽気(生きている者の気)に感じて動き出すという考えの例として、「焚屍二則」の第二話で、蒋という農家が父の屍を焼こうとして棺を開けたとたん、屍が走り出て追ってきた場面を挙げる。論文は、亡くなった者が焼かれる痛みを知っていたかのようで、その素早さは思いも寄らない、とも書く。
この記述の範囲: 馮藝超(2007)の、屍が動き出すきっかけを論じる段
- 《子不語》正、續二書中僵屍故事初探 頁195〜196、屍が動き出すきっかけを論じる段
馮藝超(2007)は、『子不語』と『續子不語』の僵屍の話では、出てくる時刻はほとんどが夜で、二更から三更(更は夜を五つに分けた時刻)が多いとまとめたうえで、「焚屍二則」の第二話は、冬至の前日の日が西に傾くころ、つまり夕方の話だと指摘する。
この記述の範囲: 馮藝超(2007)の「僵屍の出る時と所」の節
- 《子不語》正、續二書中僵屍故事初探 頁199、第三節「僵屍出現的時間和地點」の第1段