話
烽子
『夜譚隨錄』卷二の一話。雷を絹で払いのける赤い衣の女を、烽火の番の兵が屍の変じたものと見て火縄銃で撃ち、雷がそれを撃つ。
資料の記述
烽子は夜譚隨錄に現れる。『夜譚隨錄』卷二「烽子」では、上杭の山あいの見張り所で、外で寝る子が消えたり頭を割られて死んだりする怪が一年近く続いた。新しく雇われた見張りの兵の乙が、雷雨の夜に神の祠で、枯れ木の上の赤い衣の女が白い絹で雷を払いのけるのを見て、人ではなく屍の変じたものに違いないと考え、火縄銃で撃つと女は落ち、雷がそれを撃った。翌朝見ると頭を撃ち抜かれ、顔と手に白い毛が生えていた。焼くと子どもの怪はやんだ。評は、屍が旱魃(日照りを起こす化け物)になる話はあっても、子の脳を取り雷と戦うものは聞かないので、いっそう不思議だとし、兵が雷を助けたのも天の計らいだ、とする。
この記述の範囲: 『夜譚隨錄』卷二「烽子」
- 夜譚隨錄 卷二 卷二「烽子」と蘭巖の評