用語
攝魂鈴
振ると人の魂魄を奪うとされる鈴の名。清代の小説『薛丁山征西』に現れる(研究所が参照した範囲)。
資料の記述
攝魂鈴は薛丁山征西に現れる。清代の小説『薛丁山征西』第三十七回は、玄武関の総兵の娘・刁月娥が師の金刀聖母から「攝魂鈴」を受け継ぎ、戦場でこの鈴を振ると相手の魂魄が奪われ、殺さなくとも自ずと死ぬ、と設定する
この記述の範囲: 『薛丁山征西』第三十七回
- 薛丁山征西 第三十七回「樊梨花怨命修行 玄武關刁爺出戰」 第三十七回「再講玄武關總兵」で始まる段
攝魂鈴は薛丁山征西に関わる。『薛丁山征西』の第三十八回では、月娥が鈴を振ると羅章は落馬し竇一虎も倒れて捕らえられるが、地の文は一虎が一時三刻で目を覚ますとし、秦漢は師から聞いた話として金刀聖母の金鈴「攝魂鈴」は人に向けて幾度か振ると魂を抜き取り一時三刻で魂が戻ると言い、月娥の鈴がそれかもしれないと推し量る。羅章もその段の終わりで意識を取り戻す。第三十七回の「殺さずとも自ずと死ぬ」という語り手の説明とは食い違う
この記述の範囲: 『薛丁山征西』第三十七・三十八回
- 薛丁山征西 第三十八回「刁月娥鈴拿唐將 師兄弟偷入香房」 第三十八回「不表關內之事」で始まる段
- 薛丁山征西 第三十七回「樊梨花怨命修行 玄武關刁爺出戰」 第三十七回「再講玄武關總兵」で始まる段
攝魂鈴は薛丁山征西に関わる。『薛丁山征西』第三十九回では、唐の将の秦漢と竇一虎が盗み出した鈴は偽物だったと分かり、秦漢は山に戻って師の王禪老祖に相談する。老祖は、玄武関の刁月娥の攝魂鈴の件で来たのだろうと言い、秦漢を連れて月娥の師の金刀聖母を竹隱山に訪ねる。老祖は、月娥が金の鈴で玄武関を守っているので唐の元帥が西へ進めないと言い、聖母に鈴を引き取るよう頼む。
この記述の範囲: 『薛丁山征西』第三十九回の前半
- 薛丁山征西 第三十九回「仙翁查看姻緣簿 迷魂沙亂刁月娥」 第三十九回、秦漢が元帥に報告する冒頭の段と、王禪老祖が金刀聖母を訪ねる段
攝魂鈴は薛丁山征西に関わる。『薛丁山征西』では、第四十回で刁月娥の父で玄武関を守る刁総兵が唐に降ることになり、第四十九回(題は月娥が攝魂鈴を揺り動かす回)で月娥は唐の側として、鳳凰山に拠る敵方の将の烏利黑と戦う。月娥が金の鈴を手に取ると、烏利黑も宝の傘を開き、二人が同時にそれぞれの宝を揺り動かすと、二人とも馬から落ちた。元帥は傘が月娥の魂を抜き取ったと嘆くが、月娥はやがて目を覚ます。
この記述の範囲: 『薛丁山征西』第四十回の冒頭と第四十九回の前半
- 薛丁山征西 第四十回「刁月娥失身秦漢 竇一虎變俏完姻」 第四十回の冒頭
- 薛丁山征西 第四十九回「月娥搖動攝魂鈴 梨花靈符破寶傘」 第四十九回、月娥が烏利黑と戦う段