文献
普濟方
維基文庫の四庫全書本の翻刻は、撰者を明の周王朱橚と表示する醫書。
資料の記述
飛屍は普濟方に現れる。「五屍」の病の一つの名で、得ると飛ぶように速く起こるので飛屍と名づけ、皮膚を巡り臓腑を突き刺して刺すような痛みが出るとする。
この記述の範囲: 『普濟方』卷二百三十八 屍疰門「五屍」の附論(維基文庫の四庫全書本の翻刻)
- 普濟方 (四庫全書本)/卷238(維基文庫の翻刻) 卷238 冒頭「五屍〈附論〉」の段
五屍として飛屍・遁屍・沉屍・風屍・伏屍を挙げ、伏屍は何年も潜んで除けないものとする。
この記述の範囲: 『普濟方』卷二百三十八 屍疰門「五屍」の附論(維基文庫の四庫全書本の翻刻)
- 普濟方 (四庫全書本)/卷238(維基文庫の翻刻) 卷238 冒頭「五屍〈附論〉」の段
清の『四庫全書總目提要』は『普濟方』四百二十六卷について、明の周定王朱橚が古今の処方を集め、教授の滕碩・長史の劉醇らと検討して編んだとし、千九百六十の論、六万一千七百三十九の処方、二百三十九の図を収め、古来の処方書でこれほどそろったものは無いとする。重複や食い違いが多く、長く版木が無くて写本で伝わったので誤りが多いが、宋・元の名医の書の七、八割が失われた今、それらの処方がこの書に残っている、とも書く。
この記述の範囲: 『四庫全書總目提要』卷一百四 子部 醫家類二『普濟方』の条(維基文庫の翻刻)
- 四庫全書總目提要 卷一百四 子部十四 醫家類二 卷一百四 醫家類二、『普濟方』四百二十六卷の条
『普濟方』卷二百三十八の「五屍」の論は、屍の名のつく五つの病(五屍)のうち四つの起こり方を書く。飛屍は皮膚を巡って臓腑を突き、刺すように痛む。遁屍は骨に付き肉に入り、喪に出会ったり泣き声を聞いたりすると起こる。風屍は手足をめぐり、どこが痛むのか分からず、風や雪に当たると起こる。沈屍は骨にからみ臓に結ぼれ、風や寒さに会うと起こる。論は、五屍のほかに屍気という病もあり、少しずつ違っても同じ処方で治せるとする。
この記述の範囲: 『普濟方』卷二百三十八 屍疰門「五屍」の附論(維基文庫の四庫全書本の翻刻)
- 普濟方 (四庫全書本)/卷238(維基文庫の翻刻) 卷二百三十八の冒頭、五屍の論の後半
『普濟方』卷二百三十八は「屍厥」の論で、屍厥を、陰と陽の気が逆になって体の巡りが通じなくなり、脈はあるのに体は知覚を失って死んだようになる病とする。耳の中にかすかな音がして股の間が温かい者がこれに当たるといい、手足の指先や手のひらなどに針を刺し、治らなければ竹の管で両耳に息を吹き込んで気の巡りを通し、そのあと薬を用いると書く。
この記述の範囲: 『普濟方』卷二百三十八 屍疰門「屍厥」の附論(維基文庫の四庫全書本の翻刻)
- 普濟方 (四庫全書本)/卷238(維基文庫の翻刻) 卷二百三十八、屍厥の論