話
皂莢下二鬼
『子不語』卷十四の一話で、丹陽の呂氏の皂莢(さいかち)の果樹園で、木の下の土から起き上がった紅い衣の女が呂の息子を追い、家の床下に入って消える。床下を掘ると朱塗りの棺に女の屍があり、三日後には木の下から黒い棺の首の無い屍も掘り出された。どちらもこわばって腐っていなかったので、人々はまとめて焼いた。
資料の記述
『子不語』卷十四「皂莢下二鬼」では、皂莢の木の下の土から紅い衣の女が起き上がって人を追い、戸口で硬く立ち止まったのち床下に消え、掘ると朱塗りの棺に夜見たとおりの紅衣の女の屍があり、別の黒い棺の首の無い屍とともに、どちらも硬直して腐っていなかったので焼いた
この記述の範囲: 『子不語』卷十四「皂莢下二鬼」
- 子不語 卷14 子不語 卷14「皂莢下二鬼」
皂莢下二鬼は子不語に現れる。『子不語』卷十四に収められた一話。丹陽の南門の外に住む呂氏は、大きな利益をあげる皂莢の果樹園をもち、実のなる時期には父子で盗人の番をしていた。紅い衣の女の屍が掘り出されてからは、父子は二度と園の番をしなかった。三日後に木の下で倒れていたのは、番のいない園に盗みに入った西隣の男で、木の下で首の無い人に手招きされて気を失ったのだと話した、と記す。
この記述の範囲: 『子不語』卷十四「皂莢下二鬼」全文
- 子不語 卷14 子不語 卷14「皂莢下二鬼」の冒頭・第1段の末・第2段
火(僵屍を焼き滅する火)は皂莢下二鬼に現れる。朱塗りの棺の紅い衣の女の屍と、黒い棺の首の無い屍は、どちらも硬直して腐っておらず、人々がまとめて焼くと、怪は絶えたと記す。
この記述の範囲: 『子不語』卷十四「皂莢下二鬼」末段
- 子不語 卷14 子不語 卷14「皂莢下二鬼」末段
- 《子不語》正、續二書中僵屍故事初探 頁209-210、項目「懼火、怕燈」の引用例
馮藝超(2007)は、この話で息子の叫び声に家の者が刀や杖を持って集まると、紅い衣の女は冷たい気のせいで人を近づけなかったものの、それ以上は襲ってこなかったことを挙げ、僵屍が刃物や杖を持つ人を避ける例とする。
この記述の範囲: 馮藝超(2007)の読み方
- 《子不語》正、續二書中僵屍故事初探 頁212-213、項目「不敢近持刀杖者及怕鞭」