話
屍變(醉茶誌怪卷4)
- 屍變
『醉茶誌怪』卷四の一条で、屍變(亡くなった人の体が起き上がって動くこと)は近ごろもよくあるとして、村の芝居の場に跳ねながら来た新しく死んだ老人と、納棺を待つ間に起き上がって庭を歩き回った質屋の手代の屍の話を挙げる。腕を斬られて家に帰り着いてから息絶えた営卒の話は、屍變とは違うと作者が注する。
資料の記述
屍變(醉茶誌怪卷4)は醉茶誌怪に現れる。『醉茶誌怪』卷四「屍變」は、屍變は近ごろもよくあり作り話ではないとして、臨安の村の芝居の場に、冠と袍を着けた新死の老人が目を閉じて物を言わずに跳ねながら来て、枕を投げつけられて倒れた話と、質屋の手代が死んで殮を待つ間(親族の到着を待っていた)に屍が起き上がって庭を歩き回り、元の場所に戻って臥した話を挙げる。
この記述の範囲: 『醉茶誌怪』卷四「屍變」
- 醉茶誌怪/4(卷四) 醉茶誌怪 卷四「屍變」第3・4段
屍變(醉茶誌怪卷4)は気(氣)に関わる。同条は、腕を斬られた営卒が痛みをこらえて百里を帰り、家の門に入って話そうとした途端に倒れて息絶えた話を挙げ、これは重傷でも気が集まっていてすぐには死なず、家に着いて心残りの事が済むと気が散って死んだもので、屍變とは違う、と作者が注する。
この記述の範囲: 『醉茶誌怪』卷四「屍變」第2段と結び
- 醉茶誌怪/4(卷四) 醉茶誌怪 卷四「屍變」第2段(営卒)と結び「凡此皆屍變之類」以下
『醉茶誌怪』卷四「屍變」の営卒(兵営の兵士)の話では、営卒は永平の人で、家から百里の所で従軍中に賊に腕を斬られ、痛みをこらえて帰った。役所は付き添いの者をつけ、食べ物を与えれば食べたが、そうでなければ口をきかなかった。家の門をくぐると、悲しみと喜びが入り交じって話そうとしたとたんに倒れ、撫でてみるともう息が絶えていた。
この記述の範囲: 『醉茶誌怪』卷四「屍變」第2段
- 醉茶誌怪/4(卷四) 卷四「屍變」第2段
『醉茶誌怪』卷四「屍變」の芝居の場の話では、友人が臨安に客となっていたとき、村の祭りの芝居を真昼に大勢が見ていると、冠と袍(長い上着)を着けた人が目を閉じ物を言わず、担ぎ棒を抱えて跳ねながら来た。それと見分けた者が「誰それの家の、亡くなったばかりの爺さんだ。なぜ来たのか」と言い、人々は煮えたぎる鍋のように乱れて逃げた。
この記述の範囲: 『醉茶誌怪』卷四「屍變」第3段
- 醉茶誌怪/4(卷四) 卷四「屍變」第3段