文献
醉茶誌怪
維基文庫の目次頁が作者を清の李慶辰とする、怪異の話を集めた四卷の書。卷三の「屍起」、卷四の「屍哭」「屍變」など、亡くなった人の体が起き上がる話を載せ、卷二には、僵屍が日照りをもたらす妖怪の旱魃に変わる話がある。
資料の記述
旱魃(ひでりを起こすとされる魃)は醉茶誌怪に現れる。『醉茶誌怪』の旱魃の条は、房山の日照りで術人が西山の塚の僵屍が旱魃になったと言い、墓を開くと空の棺の傍らに、全身に一寸ほどの緑の毛が生え目が火のように赤い人のような物が臥しており、縛って焼くとまもなく大雨になったと記す。
この記述の範囲: 『醉茶誌怪』2「旱魃」
- 醉茶誌怪 2 醉茶誌怪 2「旱魃」
屍變(醉茶誌怪卷4)は醉茶誌怪に現れる。『醉茶誌怪』卷四「屍變」は、屍變は近ごろもよくあり作り話ではないとして、臨安の村の芝居の場に、冠と袍を着けた新死の老人が目を閉じて物を言わずに跳ねながら来て、枕を投げつけられて倒れた話と、質屋の手代が死んで殮を待つ間(親族の到着を待っていた)に屍が起き上がって庭を歩き回り、元の場所に戻って臥した話を挙げる。
この記述の範囲: 『醉茶誌怪』卷四「屍變」
- 醉茶誌怪/4(卷四) 醉茶誌怪 卷四「屍變」第3・4段
維基文庫の『醉茶誌怪』の目次頁は、作者を清の李慶辰とし、卷一から卷四までに話の題を並べる。題の数は卷一が35、卷二が148、卷三が107、卷四が54で、卷三に、遺体が起き上がる話「屍起」、卷四に、遺体が泣く話「屍哭」と、遺体が起き上がって動く話「屍變」がある。
この記述の範囲: 維基文庫の『醉茶誌怪』目次頁。題の数は、目次の見出しを数えたもの
- 醉茶誌怪(目次頁) 目次頁の作者・時代の表示と、卷一〜卷四の目次
『醉茶誌怪』卷三「屍起」は、癸未の年の七月の夜、激しい風と雷のなか、町の東の華という老人の家で、納棺を待って安置されていた遺体が、雷の一撃でまっすぐ起き上がった話を記す。通夜の番の者が逃げて門を閉めようとすると、屍が追いついて扉に抱きついたまま硬くなった。朝になって見ると、屍は門にもたれて立ち、右手の四本の指が爪まで木に食い込んでいて、数人がかりでやっと引き抜いた。結びは、これも屍變(亡くなった人の体が起き上がって動くこと)の類だとし、雷は邪を払うものなのに、雷によって変じたのはなぜかと問う。
この記述の範囲: 『醉茶誌怪』卷三「屍起」。癸未が何年かは書かれていない
- 醉茶誌怪 卷三 卷三「屍起」
『醉茶誌怪』卷四「屍哭」は、急に亡くなった張という家の婦人の遺体が、寝台の上で自分で夜具をはねのけて起き上がり、泣き悲しんだ話を記す。家の者が生き返ったと思って慰めても、目を閉じたまま物を言わずに泣くばかりで、夜になると硬くなり、明け方にはまた起き上がって泣いた。これが数日続いたので、家の者は硬くなっている間に棺に納めたが、夜、棺の中から牛の鳴くような声がしたので、急いで埋めた。結びは、邪なものが取り付いたとも、気がふさがったためとも言われるが、本当の理由は分からないと書く。
この記述の範囲: 『醉茶誌怪』卷四「屍哭」
- 醉茶誌怪/4(卷四) 卷四「屍哭」