考え方
気(氣)
- 氣
資料の記述
秦中墓道は気(氣)に関わる。血肉が尽きないうちに葬られた屍は「地気」を受け、三月後に全身に毛が生えて、白い毛のものは「白凶」、黒い毛のものは「黒凶」と呼ばれる存在になり、人家に入り込んで災いをなす、と記す。
この記述の範囲: 「秦中墓道」の範囲
- 子不語/卷2(「秦中墓道」を含む巻2の全文) 子不語 巻2「秦中墓道」後半
気(氣)は秦中墓道に見られる。「地気」の語が「秦中墓道」に現れ、未消化のまま葬られた屍がこれを受けることで変化するとされる、と記す。
この記述の範囲: 「秦中墓道」の範囲
- 子不語/卷2(「秦中墓道」を含む巻2の全文) 子不語 巻2「秦中墓道」後半
気(氣)はキョンシー(僵屍・殭屍)を引き起こすとされる。馮藝超論文は、屍が生きた人の陽気に触れて動き出す型を、屍変の原因のうち最も多い誘因として紹介し、『屍奔』の一則を引いて「陰陽の気が引き合うことで屍が人に付いて走る」という説明を併せて紹介する。
この記述の範囲: 馮藝超論文の該当箇所の範囲
- 《子不語》正、續二書中僵屍故事初探 頁196「(一)感陽氣而走魂」
馮藝超論文は、久しく葬られない、あるいは未葬の屍が「地気を得る」ことで祟りをなす怪異になるという『子不語』巻2「秦中墓道」の説を、屍変原因の一類型として引用する。
この記述の範囲: 馮藝超論文「発凶成怪」節の範囲
- 《子不語》正、續二書中僵屍故事初探 頁197-198「(四)發凶成怪」、〈秦中墓道〉の引用箇所
気(氣)はキョンシー(僵屍・殭屍)を引き起こすとされる。生者の盛んな陽気に触れることで、屍が人について走り出す現象(俗称「走影」)が起こると、複数の話がこの機序を説明する。
この記述の範囲: 『續子不語』卷五「屍奔」・卷八「僵屍挾人棗核可治」、および馮藝超論文が引く同じ「屍奔」の一節
- 續子不語 05 續子不語卷五「屍奔」冒頭段
- 續子不語 08 續子不語卷八「僵屍挾人棗核可治」末尾の一文
- 《子不語》正、續二書中僵屍故事初探 馮藝超「《子不語》正、續二書中僵屍故事初探」印刷頁197(「(一)感陽氣而走魂」節、屍奔の引用部分)
気(氣)はキョンシー(僵屍・殭屍)に関わる。屍の番をする者は死者と足を向き合わせて寝ることを最も忌むとし、人が横たわると陽気は足裏の湧泉穴から盛んに出るため、足を向き合わせると生者の陽気が屍の足に注ぎ込まれて起き上がらせる、と説明する。
この記述の範囲: 『續子不語』卷五「屍奔」
- 續子不語 05 續子不語卷五「屍奔」中段(伴屍者最忌對足臥の一文)
気(氣)はキョンシー(僵屍・殭屍)を引き起こすとされる。論文は「感陽氣而走魂」(生者の陽気に触れて動く)を『子不語』『續子不語』の僵屍・屍變の話の外からの原因の型の一つとし、例として七話を挙げる: 「僵屍貪財受累」、續子不語巻八の「屍變」、「焚屍二則」、「石門屍怪」、「僵屍挾人棗核可治」、「畫工畫僵屍」、そして「屍奔」。うち研究所が原文を確かめたのは「僵屍貪財受累」、巻八の「屍變」、「僵屍挾人棗核可治」、「屍奔」の四話と、のちに維基文庫の翻刻で読んだ「焚屍二則」(『子不語』卷二十四)・「畫工畫僵屍」(維基文庫では『子不語』卷五に見える)の二話。「石門屍怪」の原文はまだ確かめていない。
この記述の範囲: 馮藝超2007論文の分類の範囲
- 《子不語》正、續二書中僵屍故事初探 馮藝超論文、印刷頁196〜197「(一)感陽氣而走魂」節
亡夫の霊(鬼)が、家人のそばにいたいと願いながらも生者の陽気に阻まれて近づけない場面を記す。この霊は屍ではなく鬼(魂が離れた霊)として描かれる。
この記述の範囲: 『續子不語』卷五「癡鬼戀妻」
- 續子不語 05 續子不語卷五「癡鬼戀妻」全文
扶乩(乩仙)を通じて語られたある霊の言として、鬼は常に寒さと空腹に苦しみ、人の体に近づいてその生きた気を吸うことで暖まり、竈で炊く飯の気を盗んで飢えをしのぐと記す。対象は鬼であり屍ではない。
この記述の範囲: 『續子不語』卷三「吹銅龍送枉死魂鍋上有守飯童子」
- 續子不語 03 續子不語卷三「吹銅龍送枉死魂鍋上有守飯童子」全文
屍變(醉茶誌怪卷4)は気(氣)に関わる。同条は、腕を斬られた営卒が痛みをこらえて百里を帰り、家の門に入って話そうとした途端に倒れて息絶えた話を挙げ、これは重傷でも気が集まっていてすぐには死なず、家に着いて心残りの事が済むと気が散って死んだもので、屍變とは違う、と作者が注する。
この記述の範囲: 『醉茶誌怪』卷四「屍變」第2段と結び
- 醉茶誌怪/4(卷四) 醉茶誌怪 卷四「屍變」第2段(営卒)と結び「凡此皆屍變之類」以下