用語
飛僵
飛僵は、年を経て空を飛べるようになった僵屍を指す。清の『續子不語』卷五「飛僵」は、僵屍は久しくすると飛べるようになって棺に隠れなくなる、と記す。同じ「飛僵」の題で内容の違う条が、『子不語』卷十二にもある。
資料の記述
飛僵は飛僵(續子不語卷五)に現れる。僵屍は久しくすると飛べるようになって棺に隠れなくなり、全身の毛が一尺余りに伸びて垂れ下がり、出入りのときに光があると記す。
この記述の範囲: 『續子不語』卷五「飛僵」前半
- 續子不語 05 續子不語 05「飛僵」第1〜2文
飛僵は飛僵(子不語卷十二)に現れる。『子不語』卷十二「飛僵」は、穎州の蔣太守が直隸の安州で出会った、両手がいつも鈴を振るように震えている老人の語りとして書かれる。老人は若いころ、空を飛ぶ僵屍の住む穴に入り、道士の言いつけどおり夜明けを過ぎても二つの鈴を休まず振り続けたため、そのときから手の震えが止まらなくなったと話す。
この記述の範囲: 『子不語』卷十二「飛僵」の冒頭と結び
- 子不語 卷12 子不語 卷12「飛僵」の冒頭と末尾
馮藝超(2007)は、『子不語』の正編と続編で僵屍の話の篇名に「飛僵」が二つあると数え、両書の僵屍を十三の類に分けた七つ目を飛僵とする。棺に住む僵屍が多いなかで、飛僵は年を経た僵屍で、空を飛び、もう棺に隠れず、全身に一尺余りの毛が生え、出入りに光があり、熊のような力で夜に人をさらって作物を荒らし、さらに年を経ると「飛天夜叉」という別の怪になる、とまとめる。
この記述の範囲: 馮藝超「《子不語》正、續二書中僵屍故事初探」(『東華漢學』第6期、2007年)の整理
- 《子不語》正、續二書中僵屍故事初探 頁192(篇名の数え)、頁201-202「四、僵屍的類型與身分、形象」の「(一)僵屍的類型」