話
飛僵(子不語卷十二)
- 飛僵
『子不語』卷十二に収められた一話。空を飛んで子どもを攫う僵屍を、鈴を振って穴に戻れなくした老翁の話。
資料の記述
キョンシー(僵屍・殭屍)は飛僵(子不語卷十二)に現れる。安州の老翁の語りとして、村の山中に空を飛んで子どもを攫って食う僵屍が出て、住む穴は底が知れなかったと記す。
この記述の範囲: 『子不語』卷十二「飛僵」(蔣太守が会った老翁の語り)
- 子不語 卷12 子不語 卷12「飛僵」冒頭
鈴は飛僵(子不語卷十二)で使われる。道士が僵屍は鈴の音を最も恐れると言い、老翁が穴の中で二つの鈴を休まず振り続けると、戻った屍は穴に入れず、村人と格闘して夜明けに倒れ、焼かれたと記す。
この記述の範囲: 『子不語』卷十二「飛僵」
- 子不語 卷12 子不語 卷12「飛僵」中段〜末尾
馮藝超論文は、「飛僵」で僵屍が子どもを攫う筋は『玄中記』の「姑獲鳥」に近いが、姑獲鳥は血を点けた衣を目印にし、攫った子を自分の子として養う点が大きく違うと注記する。
この記述の範囲: 馮藝超(2007)印刷頁198、注28
- 《子不語》正、續二書中僵屍故事初探 印刷頁198(PDF 10頁)、注28
飛僵は飛僵(子不語卷十二)に現れる。『子不語』卷十二「飛僵」は、穎州の蔣太守が直隸の安州で出会った、両手がいつも鈴を振るように震えている老人の語りとして書かれる。老人は若いころ、空を飛ぶ僵屍の住む穴に入り、道士の言いつけどおり夜明けを過ぎても二つの鈴を休まず振り続けたため、そのときから手の震えが止まらなくなったと話す。
この記述の範囲: 『子不語』卷十二「飛僵」の冒頭と結び
- 子不語 卷12 子不語 卷12「飛僵」の冒頭と末尾
火(僵屍を焼き滅する火)は飛僵(子不語卷十二)に現れる。空を飛ぶ僵屍が鈴の音で穴に戻れなくなり、村人と格闘して夜明けに倒れると、人々は火を挙げて焼いたと記す。穴の中で鈴を振っていた老人は、昼になって呼ばれるまでそれを知らなかった。
この記述の範囲: 『子不語』卷十二「飛僵」後半
- 子不語 卷12 子不語 卷12「飛僵」、「屍到穴門」で始まる文から段の末まで
- 《子不語》正、續二書中僵屍故事初探 頁209-210、項目「懼火、怕燈」の引用例
『子不語』卷十二「飛僵」の術者は、本文で「道士」とも「法師」とも呼ばれる。村人は金と絹を集めて町の道士に頼み、道士は日を選んで村に法の壇を設け、自分の法で天と地に網を張って飛び去れないようにするが、それには村人が武器を持って助け、肝の太い者が一人穴に入ることが要る、と言う。僵屍が鈴の音を恐れることを教えたのも道士で、夜は道士が壇に登って法を行い、語り手の老人が穴で鈴を振り、村人が囲んで夜明けまで格闘した。道士が自分で僵屍と組み合う場面は無い。
この記述の範囲: 『子不語』卷十二「飛僵」
- 子不語 卷12 卷十二「飛僵」(老翁の語りの中ほど)