用語
死不瞑目(死んでも目を閉じられない、という言い回し)
- 死不瞑目
『三國志』孫堅伝では、敵を滅ぼさなければ死んでも目を閉じられない、という誓いの言い回しとして使われる(研究所が参照した範囲)。
資料の記述
死不瞑目(死んでも目を閉じられない、という言い回し)は三國志に現れる。孫堅は、董卓から和親を持ちかけられたとき、董卓の三族を滅ぼして天下に示さないなら自分は死んでも目を閉じられない、と言って退けた。ここでの「死不瞑目」は生きている者の決意の言葉で、死者の目の様子を述べたものではない。
この記述の範囲: 『三國志』卷46 呉書·孫破虜討逆傳(孫堅伝の本文)
- 三國志/卷46(呉書·孫破虜討逆傳) 三國志 卷46 孫堅伝、董卓が李傕らを遣わして和親を求めた段
死不瞑目(死んでも目を閉じられない、という言い回し)は閱微草堂筆記に現れる。唐執玉が殺人の案件を裁いたとき、血まみれの鬼が現れ、県官は真犯人でない者を罪に当てた、仇が晴れなければ目を閉じられない、と訴えた。唐はその言に従って判決を改めたが、幕友が、鬼なら塀を越えて去るはずがないと言って屋根の泥の跡をたどらせ、囚人が盗人を買収して仕組んだものと見て、唐は元の判決に戻した。
この記述の範囲: 『閱微草堂筆記』卷3、唐執玉の条
- 閱微草堂筆記/卷3 閱微草堂筆記 卷3「制府唐公執玉」で始まる条
明の嘉靖壬午本『三國志通俗演義』第十一回では、董卓の使いの李傕が、董卓の娘を孫堅の子に嫁がせ、孫堅の一族の子弟を郡や州の長官に取り立てるという縁組を持ちかける。孫堅は怒って、董卓の九族(親族の広い範囲)を滅ぼして首を四方にさらし天下に詫びさせるのでなければ、自分は死んでも目を閉じられない、逆賊と縁組などしない、と叱りつけて李傕を追い返す。『三國志』の孫堅伝では、孫堅が滅ぼすと言う董卓の一族は三族である。
この記述の範囲: 維基文庫の『三國志通俗演義』(嘉靖壬午本)第十一回と、『三國志』卷四十六の孫堅伝
- 三國志通俗演義(嘉靖壬午本)第十一回「董卓火燒長樂宮」 第十一回、李傕が孫堅の陣に来て縁組を持ちかける段
- 三國志/卷46(呉書·孫破虜討逆傳) 卷46 孫堅伝、董卓が李傕らを遣わして和親を求めた段