モチーフ
法剣(桃木の剣を含む)
- 桃木劍
資料の記述
法剣(桃木の剣を含む)は抱朴子に現れる。水難を避けるための雄剣・雌剣は桃木ではなく、五月丙午日に精錬した銅(雄剣と雌剣それぞれ長さ5寸5分)で作るとし、材質は桃木と明記されていない
この記述の範囲: 抱朴子内篇・登渉篇「水中を行く法」。桃木で作る剣についての記述ではなく、対象は蛟龍等の水中の害を避けるための銅剣である点に注意
- 抱朴子/卷17(内篇・登渉) 抱朴子内篇 卷十七 登渉(水中を行く法の条)
法剣(桃木の剣を含む)は太平御覽に現れる。桃は五木の精であり邪気を鎮めるとし、桃の精は鬼門に生じて多くの鬼を制するため、桃の人形を作り門に掛けて邪を防ぐと『典術』を引いて記す
この記述の範囲: 太平御覽 卷967 果部四・桃(『典術』の逸文を引く)。対象は桃で作った人形(桃人)であり、剣についての記述ではない
- 太平御覽/0967(果部四・桃) 太平御覽 卷967 果部四・桃(『典術』を引く箇所)
法剣(桃木の剣を含む)は太平御覽に現れる。羿が桃の棒(桃棓)で殺されたという話を引き、そのために鬼は桃を畏れるようになったと記す
この記述の範囲: 太平御覽 卷967 果部四・桃(『淮南子』の逸文を引く。棓は大きな杖で桃木製と注記される)。対象は棒(杖)であり、剣についての記述ではない
- 太平御覽/0967(果部四・桃) 太平御覽 卷967 果部四・桃(『淮南子』を引く箇所)
南朝の『洞玄靈寶道學科儀』に載る神剣の作り方として、七月庚申日・八月辛酉日に、環の直径2寸6分・柄の長さ1尺1寸7分・刃の長さ2尺4寸7分・全長3尺9寸の鉄剣を鍛え、剣身全体に北斗の星象を刻み、環の中に呪を秘めると引用する
この記述の範囲: 道教文化中心資料庫「法劍」項「作用」節。研究所は『洞玄靈寶道學科儀』そのものの原文は読んでおらず、資料庫の引用によっている。剣は鉄製であり、桃木製とは記されていない
- 法劍(道教文化中心資料庫) 道教文化中心資料庫「法劍」項「作用」節
隋・唐以後、道教の斎醮儀礼では桃木で作った法剣が広く用いられるようになり、天将を召し、地獄を破って死者を済度し、邪を払うために使うと記す
この記述の範囲: 道教文化中心資料庫「法劍」項「作用」節
- 法劍(道教文化中心資料庫) 道教文化中心資料庫「法劍」項「作用」節
法剣(宝剣・令剣・七星剣とも呼ぶ)は長さ約60cmで、鋼鉄を鍛えて作るものと桃木を削って作るものの2種があるとし、鋼鉄製は剣身の両面に北斗七星の図案を象嵌し柄には龍や符の図案を刻み、2振を合わせて使う「合剣」や両手に1振ずつ持つ「双剣」の使い方があると記す
この記述の範囲: 張澤洪「道教齋醮法壇的法器」(弘道 第七期)p.25「法劍」節
- 道教齋醮法壇的法器 弘道 第七期 p.25「法劍」節
木剣は辟邪・駆魔に使う桃木を削って作ることが多いため桃剣とも呼ばれ、剣身には符呪を刻むと記す
この記述の範囲: 張澤洪「道教齋醮法壇的法器」(弘道 第七期)p.25「法劍」節
- 道教齋醮法壇的法器 弘道 第七期 p.25「法劍」節
法劍(寶劍・令劍・七星劍とも)は醮壇で高功が用いる法具で、鋼鉄で鍛えたものと桃木で削ったものの2種があり、鋼剣は剣身の両面に北斗七星の図案、柄に龍・符の図案を刻む、七星劍は2本一組で合わせて使う(合劍)か、両手にそれぞれ1本ずつ持つ(雙劍)とされると張澤洪論文は記す
この記述の範囲: 張澤洪「道教齋醮法壇的法器」「法劍」の項
- 道教齋醮法壇的法器 誌面25頁「法劍」の項
作品内の設定
法剣(桃木の剣を含む)は殭屍先生(霊幻道士)に現れる。香港電影資料館の繁体字版解説は、桃木劍を本作における殭屍への対処法の一つとして名指す。
この記述の範囲: 殭屍先生(Mr. Vampire, 1985)