話
旱魃(子不語卷十八)
- 旱魃
『子不語』卷十八の一話で、乾隆二十六年の京師の大旱のとき、飛脚を惑わせた首くくりの娘の墓を開くと、白い毛に覆われた女の僵屍が出て、焼くと翌日に大雨が降ったと記す。
資料の記述
旱魃(ひでりを起こすとされる魃)は旱魃(子不語卷十八)に現れる。或曰として、猱の形で髪を振り乱し一足で行くのが獣魃、縊死した屍が僵となって出て人を惑わすのが鬼魃で、捕えて焼けば雨を招けるとする説を記す。
この記述の範囲: 『子不語』卷十八「旱魃」後段(或曰)
- 子不語 卷18 子不語 卷18「旱魃」、「或曰」で始まる段
全身に毛が生える(白毛・緑毛・五色の毛)は旱魃(子不語卷十八)に現れる。乾隆二十六年の京師の大旱の話で、上奏して棺を開くと生きているような顔の女の僵屍で全身に白い毛が生えており、焼くと翌日に大雨が降ったと記す。
この記述の範囲: 『子不語』卷十八「旱魃」末尾
- 子不語 卷18 子不語 卷18「旱魃」末尾の文
旱魃有三種は旱魃(子不語卷十八)に関わる。馮藝超(2007)は、この一則の初めの二種、獣に似るものと僵屍が変じたものは、『子不語』卷十八「旱魃」の言う獣の姿の魃(獣魃)と、縊れて死んだ屍が僵となって人を惑わす魃(鬼魃)にあたるとまとめる。
この記述の範囲: 馮藝超(2007)の整理
- 《子不語》正、續二書中僵屍故事初探 頁203、旱魃の段
『子不語』卷十八「旱魃」の前半では、乾隆二十六年の京師の大旱のとき、ある都統(旗の軍の長官)の公文書を良鄉へ届ける飛脚の張貴が、夜に城を出て人けのない所で黒い風にろうそくを吹き消され、宿駅の亭で雨を避けた。灯を持って現れた十七、八歳ほどの美しい娘が張貴を家に招いて馬を柱につなぎ、一夜をともにしたが、明け方に目覚めると張貴は荒れた塚の間に寝ていて、馬は木につながれ、文書は期限に五十刻(刻は時を数える単位)遅れていた。都統が調べさせると、その墓は張という家の娘のもので、嫁ぐ前に男と通じたことが知れて、恥じて首をくくり、たびたび道行く人を惑わしていたと分かった。
この記述の範囲: 『子不語』卷十八「旱魃」の前半(第1・2段)
- 子不語 卷18 卷十八「旱魃」の第1段と第2段
馮藝超(2007)は、『子不語』と『續子不語』で女の僵屍が出る話は七、八篇しかなく、多くは容貌を書かないとし、美しい女として描くのは『子不語』卷十八「旱魃」と『續子不語』卷四「僵屍拒賊」の二篇だけだとする。論文はさらに、この二篇の僵屍は美しい女の姿に変わることができると書く。
この記述の範囲: 馮藝超(2007)の、女の僵屍と僵屍の能力を論じる段
- 《子不語》正、續二書中僵屍故事初探 頁206 女の僵屍を論じる段、頁207 僵屍の変化を論じる段