話
掘塚奇報
- 掘冢奇報
『子不語』卷九に収められた一話。墓を暴いて家を興した杭州の朱某の話。
資料の記述
紫僵・白僵・綠僵・毛僵(棺の中の僵屍の呼び分け)は掘塚奇報に現れる。墓を暴いて家を興した朱某がかつて語った言として、棺の中の僵屍は一様でなく、紫僵・白僵・綠僵・毛僵などの類があったと記す。
この記述の範囲: 『子不語』卷九「掘塚奇報」末段(朱某の言として)
- 子不語 卷9 子不語 卷9「掘塚奇報」末段(「朱嘗言所見…」で始まる段)
掘塚奇報は子不語に現れる。『子不語』卷九に収められた一話。杭州の朱某は六、七人の仲間と夜ごと鋤を持って墓を掘ったが、枯れた骨ばかりで金銀が少ないので、乩盤(神を降ろして字を書かせる占いの盤)で埋蔵を占った。降りた神に戒められて一度はやめたが、一年余りのち、西湖の水仙と名のる神が保俶塔の下の井戸の西に富人の墓があると告げ、掘り当てた石の槨(棺を納める外箱)を浄寺の僧が呪文で開けると、中から長さ一丈ほどの青い腕が伸びて僧を引き込み、裂いて食べた。朱は訴えられて家を失い、獄中で首をくくった、と記す。
この記述の範囲: 『子不語』卷九「掘塚奇報」第1段・第2段
- 子不語 卷9 子不語 卷9「掘塚奇報」第1段・第2段
發塚(墓を暴く罪)は掘塚奇報に現れる。墓荒らしの朱某の乩盤に降りた、岳王と名のる神は、墓を暴いて死人の財を取るのは盗賊より罪が重い、改めなければ斬る、と告げ、朱は驚いていったん稼業をやめたと記す。
この記述の範囲: 『子不語』卷九「掘塚奇報」第1段
- 子不語 卷9 子不語 卷9「掘塚奇報」第1段、「一日,岳王降壇曰」の文
話の末は、朱某が語った最も奇妙な墓として、六和塔の西の墓を挙げる。石の門の奥に鉄の鎖で吊るされた金飾りの朱塗りの棺があり、斧で割ると木ではなく犀の皮でできていた。冕旒(王の冠)をつけた白い鬚の堂々とした屍は風に当たるとみな灰になり、侍衛のよろいは、絹でなく繭から作った紙を重ねたようなものだった。別の陵では、宦官の姿の四つの銅の像がひざまずいて頭と両手で大きな朱の棺を支えていた、と記す。
この記述の範囲: 『子不語』卷九「掘塚奇報」末段(朱某の言として)
- 子不語 卷9 子不語 卷9「掘塚奇報」末段、「最奇者在六和塔西邊掘墳」で始まる文以降
『子不語』卷九「掘塚奇報」で石の槨(棺を納める外箱)を開けるために呼ばれた浄寺の僧について、本文は、呪文を百回あまり唱えれば棺も槨もひとりでに開くと言い伝えられた僧で、墓荒らしたちは得た財を山分けにする約束で迎えた、と書き、続けてこの僧もまた妖しい悪党で、話を聞いて躍り上がって出かけた、と書く。僧が呪文を百回唱えると槨は開いたが、中から伸びた青い腕に引き込まれて食われた。
この記述の範囲: 『子不語』卷九「掘塚奇報」第二段
- 子不語 卷9 卷九「掘塚奇報」第二段
- 《子不語》正、續二書中僵屍故事初探 印刷頁 197(屍變の原因を論じる箇所)