モチーフ
跳ねて移動する
資料の記述
跳ねて移動するは趕屍に現れる。英文記事「A Mystery in Western Hunan: Walking Corpse」は、遺体を長い竹の竿で運ぶと、竹のしなりで遺体が上下に揺れ、遠目には一斉に跳ねて進んでいるように見えたと記す(縛り方・担ぎ方の具体的な仕組みは原文に書かれていない)。
この記述の範囲: 英文記事「A Mystery in Western Hunan: Walking Corpse」1頁目、第1段落後半。運搬方法についての記事の記述であり、映画の描写の根拠にはしない。
- A Mystery in Western Hunan: Walking Corpse 同、1頁目、第1段落後半
跳ねて移動するは批僵屍頰に現れる。本文は、夜道で行き会った者が林の中から「跳躍而來」(跳ねながら近づいてくる)姿で現れたと記す。
この記述の範囲: 『子不語』卷八「批僵屍頰」全文を通読した範囲
- 子不語 卷8 子不語 卷八「批僵屍頰」冒頭
跳ねて移動するは犼に現れる。本文は、川を渡れずにいた屍が、しばらく行きつ戻りつして怪しい声で哀号した末に「三躍三跳」(三度跳ねる動作)をしてから獣の姿に変わって去ったと記す。
この記述の範囲: 『續子不語』卷三「犼」全文(跳ねる動きは通常の移動としてでなく、獣に変化する直前の一場面としてのみ描かれる)
- 續子不語 03 續子不語 03「犼」末尾
馮藝超(2007)論文は、『子不語』『續子不語』の僵屍譚全体を通じて、僵屍が跳躍しながら移動する場面は多く見られず、むしろ人を追いかけて疾走する場面のほうが頻繁に現れると述べる。
この記述の範囲: 馮藝超2007論文、五「僵屍的能耐、畏忌及伏制方法」の節
- 《子不語》正、續二書中僵屍故事初探 馮藝超「《子不語》正、續二書中僵屍故事初探」印刷頁207付近(五、僵屍的能耐、畏忌及伏制方法、(一)僵屍的能耐)
跳ねて移動するは批僵屍頰に現れる。馮藝超(2007)論文は、跳躍しながら歩く(移動する)僵屍が描かれるのは、同論文が扱う子不語・續子不語の僵屍譚の中で「批僵屍頰」の一話に限られると述べる。
この記述の範囲: 馮藝超2007論文、四「僵屍的形貌」の節末尾
- 《子不語》正、續二書中僵屍故事初探 馮藝超「《子不語》正、續二書中僵屍故事初探」印刷頁205-206付近(四、僵屍的形貌)
『清稗類鈔』迷信類一・二(維基文庫084・085頁)を通読した範囲では、「僵屍」「殭屍」「僵尸」「殭尸」の字が跳ぶ・躍る・踊る・蹦ねる動きを言う文と同じ文中で結びつく箇所は見当たらなかった。
この記述の範囲: 『清稗類鈔』迷信類一(084)・迷信類二(085)の2頁を通読した範囲。方伎類一「送尸術」(既存資料「清稗類鈔(方伎類一)「送尸術」」)は別途確認済みだが、鬼神類という見出しは本鈔の目次に存在しない(迷信類一・二のみ)。方伎類二の頁は今回の調査でも未読
- 清稗類鈔(迷信類一) 清稗類鈔084(迷信類一)全文
- 清稗類鈔(迷信類二) 清稗類鈔085(迷信類二)全文
香港電影資料館の同解説文には、跳ねる動作・額の護符・清朝の官服・両腕を伸ばす仕草についての記述は無い。道士(茅山法師)は登場すると記される。
この記述の範囲: 香港電影資料館の『鬼打鬼』(1980)解説文
作品内の設定
跳ねて移動するはMr. Vampire II(霊幻道士2 キョンシーの息子たち!)に現れる。英語カタログ(Fortune Star)は『跳ねる殭屍たちが帰ってくる』という文言で本作を紹介する。日本語版カタログ(ツイン)は、車のボンネットの上を殭屍が跳びはねていく場面を挙げる。
この記述の範囲: Mr. Vampire II(霊幻道士2)
- Mr. Vampire II (Movie Catalogue) あらすじ本文1文目
- 霊幻道士2 キョンシーの息子たち!(カタログ) ストーリー欄末尾近く