話
綠毛怪
『子不語』卷十に収められた一話。廟に泊まった商人が、神座の下から跳び出てきた緑の毛に覆われた怪物に襲われ木に逃れる顛末を記す。後日、神座の下を掘ると、緑の毛が生えた屍の入った朽ちた棺が見つかったとされる。
資料の記述
キョンシー(僵屍・殭屍)は綠毛怪に現れる。本文は、廟の神座の下から物音がして「一物」が跳び出てきた(「一物躍出」)とし、後段でその正体は緑の毛に覆われ棺に納められていた屍だったと明かされると記す。
この記述の範囲: 『子不語』卷十「綠毛怪」全文
- 子不語 卷10 子不語 卷十「綠毛怪」冒頭〜末尾
火(僵屍を焼き滅する火)は綠毛怪に現れる。廟の神座の下を掘って見つかった、全身に緑の毛が生えた屍の入った朽ちた棺に薪を積んで焼いたところ、以後この廟の怪異が絶えたと記される。
この記述の範囲: 『子不語』卷十「綠毛怪」全文
- 子不語 卷10 子不語 卷十「綠毛怪」
- 《子不語》正、續二書中僵屍故事初探 馮藝超(2007)論文、頁209-210、項目2「懼火、怕燈」
鞭(僵屍を打ち倒す鞭)は綠毛怪に現れる。『子不語』卷十の「綠毛怪」では、廟に泊まった羊売りが、神座の下から跳び出た緑の毛の怪物を羊を追う鞭で打ったが、怪物は何も感じないかのように鞭を奪い、口で噛んで布を裂くように断ち切ったと記す。
この記述の範囲: 『子不語』卷十「綠毛怪」第2段
- 子不語 卷10 子不語 卷10「綠毛怪」、「一日,有陝客販羊千頭」で始まる段
- 《子不語》正、續二書中僵屍故事初探 頁207、項目「力大無窮」
塀・木・梯子・水(僵屍が越えられないとされる高さと水)は綠毛怪に現れる。『子不語』卷十「綠毛怪」では、廟に泊まった羊売りが緑の毛に覆われた怪物に追われ、古い木によじ登っていちばん高い梢に伏せると、怪物は目を見開いて見上げるだけで登れなかった、と記す。夜が明けて下りると怪物は消えていて、のちに神座の下から緑の毛の生えた屍の入った朽ちた棺が見つかる。
この記述の範囲: 『子不語』卷十「綠毛怪」第2段の末尾と第3段の冒頭
- 子不語 卷10 子不語 卷10「○綠毛怪」第2段の末尾(「販羊人緣古樹而上」の文)