モチーフ
札(符)
- 符
- お札
資料の記述
札(符)は太平御覽に現れる。度朔山の大桃樹の下で神荼・鬱壘の二神が万鬼を統べ悪鬼を葦の縄で縛って虎に食わせるという故事を引き、黄帝がこれに倣って桃の人形を戸口に立て、神荼・鬱壘と虎・葦索を描いて鬼を防いだと記す
この記述の範囲: 太平御覽 卷967 果部四・桃(『漢舊儀』が『山海経』を引く形で収録。『風俗通』にもほぼ同様の話が荼與・鬱律の名で載る)
- 太平御覽/0967(果部四・桃) 太平御覽 卷967 果部四・桃(『漢舊儀』を引く箇所)
札(符)は抱朴子に現れる。符はいずれも老君に由来する天の文字であると、抱朴子は師の鄭君の言葉として引く
この記述の範囲: 抱朴子内篇 卷十九 遐覽(鄭君の言として引用される段)
- 抱朴子/卷19(内篇・遐覽) 抱朴子内篇 卷十九 遐覽(大符列挙の後、鄭君の言を引く段落)
札(符)は抱朴子で使われる。符と剣は鬼を退け邪を辟けるために用いるものであり、不老長生を求める道士の本旨はあくまで薬にあるとする
この記述の範囲: 抱朴子内篇 卷十九 遐覽
- 抱朴子/卷19(内篇・遐覽) 抱朴子内篇 卷十九 遐覽(同段落末尾)
札(符)は抱朴子に関わる。書き写された文字は誤りやすいという諺(魚が魯に、虚が虎になる。「七」と「士」も筆画のわずかな違いで別字になる)を引き、符の字はそれよりも読めないために誤りにすら気づかれず、誤字はむしろ害になり得るとする
この記述の範囲: 抱朴子内篇 卷十九 遐覽
- 抱朴子/卷19(内篇・遐覽) 抱朴子内篇 卷十九 遐覽(同段落中盤)
札(符)は抱朴子で使われる。三皇内文・五嶽真形図は常に清潔な場所に安置し、事を行うたびに父君に仕えるように先に申し述べるとする
この記述の範囲: 抱朴子内篇 卷十九 遐覽
- 抱朴子/卷19(内篇・遐覽) 抱朴子内篇 卷十九 遐覽(三皇内文・五嶽真形圖の段)
札(符)は抱朴子で使われる。新たに家や墓を建てる際は地皇文を数十通書いて地面に敷き、翌日黄色く変じた場所の上に着工すれば家が富み栄えるとする
この記述の範囲: 抱朴子内篇 卷十九 遐覽
- 抱朴子/卷19(内篇・遐覽) 抱朴子内篇 卷十九 遐覽(同段中盤)
札(符)は抱朴子で使われる。長江や海を渡る際には十八字を衣の中に着ければ、終始風波の心配が無いとする
この記述の範囲: 抱朴子内篇 卷十九 遐覽
- 抱朴子/卷19(内篇・遐覽) 抱朴子内篇 卷十九 遐覽(同段末尾近く)
天師符では、宇宙を生み出す力を象る三清(玉清・上清・太清)それぞれを表す独特の一字が符頭に置かれ、上・中・下の三丹田がそれぞれ三清に対応するとする
この記述の範囲: 李豐楙・張智雄の論文が伝える正一派天師符の符頭(「三清頭」)
- 書符與符號:正一符法的圖像及其象徵 清華學報40(3) p.350-351「符頭」の段(三丹田の一文はp.350、三清の各字の列挙はp.351)
符頭にはまず風・火・雷など自然の力を表す記号を書き、続けて「勑令」の二字を書いて号令を発する神将を鎮座させ、さらに上台・中台・下台の三台を書いて意匠を完成させるとする
この記述の範囲: 李豐楙・張智雄の論文が伝える正一派天師符の符頭の構成
- 書符與符號:正一符法的圖像及其象徵 清華學報40(3) p.351「2.召請密咒」節(誌面画像で目視確認)
符の末尾には通常「罡」の字と「印」の字を書くとし、二十四節気の「天罡炁」を取って符中に置いた部分を「符膽」と呼ぶとする
この記述の範囲: 李豐楙・張智雄の論文が伝える正一派天師符の結び
- 書符與符號:正一符法的圖像及其象徵 清華學報40(3) p.352 冒頭(誌面画像で目視確認)
天師の符令にはしばしば「雨」の意匠が伴い、書く際は一白から九紫までの九星と呼ぶ「九紫法」の順序で九画を書くとする
この記述の範囲: 李豐楙・張智雄の論文が伝える正一派天師符の「雨」蓋の書き方
- 書符與符號:正一符法的圖像及其象徵 清華學報40(3) p.351「張道長一再強調」の段(誌面画像で目視確認)
三皇の符を庁堂の上に貼ることで、制化と平安を祈り求めることができるとする例を示す
この記述の範囲: 李豐楙・張智雄の論文が示す符の用例(図十三・十四)
- 書符與符號:正一符法的圖像及其象徵 清華學報40(3) p.355
天師符は符頭・符身・符膽・符腳の四つの部分から成り、それぞれが将の姿のように現れて威儀を示すとする
この記述の範囲: 張智雄の論文が伝える天師符の結体(輔仁宗教研究16期)
- 書符與靈驗:天師門下的密契經驗 輔仁宗教研究16期 p.100
五斗符の一例として東斗符を挙げ、その符頭は「玄風揮揚」を表し幽顕を共に利済する意を示すとし、斗将は殷太子で東宮青龍七宿を衛護するとする
この記述の範囲: 張智雄の論文が示す東斗符の例(輔仁宗教研究16期)
- 書符與靈驗:天師門下的密契經驗 輔仁宗教研究16期 p.100「1.東斗符」の項
符に書き添える句の例として、四縦五横・六甲六丁や禹王・蚩尤にちなむ辟兵の文言を連ね、最後を「急急如律令」で結ぶ例を記す
この記述の範囲: 張智雄の論文が示す符の文言の例(輔仁宗教研究16期)
- 書符與靈驗:天師門下的密契經驗 輔仁宗教研究16期 p.98
五行のうち木に属す人は東斗符を身に着けて斗将に守られるとし、大きな符は庁堂に安置して毎月一日と十五日に供物を捧げるとする
この記述の範囲: 張智雄の論文が示す五斗符の使い分け(輔仁宗教研究16期)
- 書符與靈驗:天師門下的密契經驗 輔仁宗教研究16期 p.102
符の使い方は身に着けて佩びるか、焼いて服用するかのいずれかであり、その意味づけは信仰者の文化心理によるとする
この記述の範囲: 張智雄の論文の結び(輔仁宗教研究16期)
- 書符與靈驗:天師門下的密契經驗 輔仁宗教研究16期 p.105
貼り出す符の多くは朱を漉き込んだ紙に松煙墨で書くのに対し、吞服・佩帯・焚化する符や、鬼を退け邪を祓う符は黄色い表紙(黄表紙)に朱砂で書くのが通例とする
この記述の範囲: 張振国の論文が伝える符咒の紙・墨の使い分け(弘道2010年第1期)
- 禳災遠害驅邪的傳統符咒 弘道2010年第1期 p.71
鎮圧のための符は門戸そのものには貼らず、門戸の上(上限)に貼るべきで、門神の働きを妨げないためだとする
この記述の範囲: 張振国の論文が伝える鎮圧符の貼り方(弘道2010年第1期)
- 禳災遠害驅邪的傳統符咒 弘道2010年第1期 p.71(同段落)
符を焼くときは牒文の読誦と合わせて行うべきであり、読誦の進み具合に応じてどの符を焼きどの呪を唱えるかの順序を誤ってはならないとする
この記述の範囲: 張振国の論文が伝える焚符の作法(弘道2010年第1期)
- 禳災遠害驅邪的傳統符咒 弘道2010年第1期 p.71(同段落末尾)
符の構造は符頭・符身・符尾から成るとし、符頭に用いる字は流派によって異なり、神霄派は「雨」の字を、浄明派は三台星図を、青城山の道士は「雨」の字に他の漢字を加えたものを符頭に用いるとする
この記述の範囲: 張振国の論文が伝える符の構造と流派差(弘道2010年第1期)
- 禳災遠害驅邪的傳統符咒 弘道2010年第1期 p.73
『辰州符咒大全』では、請召・祈禳・鎮圧の符はすべて三台を符頭とするとし、治病の符には「尚」字頭が三十道、「雨」字頭が十一道、「太乙」頭が四道、「鬼」字頭が五道あるとする
この記述の範囲: 張振国の論文が引く『辰州符咒大全』の符頭の分類(弘道2010年第1期)
- 禳災遠害驅邪的傳統符咒 弘道2010年第1期 p.73(『辰州符咒大全』を引く段)
殷帥符は棟木(正樑)にだけ貼り、高い所から家宅を守らせるとする
この記述の範囲: 張振国の論文が伝える殷帥符という特定の符の貼り方(弘道2010年第1期)。鎮圧符一般の貼り方(門戸の上限)とは別の記述
- 禳災遠害驅邪的傳統符咒 弘道2010年第1期 p.71(鎮圧符の貼り方の段落の続き)
符の本義は古代に軍隊を動かす際の凭信(竹や金属を刻んで二つに割り、朝廷と将帥がそれぞれ持つ割符)であり、道教はこの権力の凭信という形式を鬼神の世界に移して符を作ったと劉仲宇論文は述べる
この記述の範囲: 劉仲宇「道符溯源」第一節の記述
- 道符溯源 本文2頁「一、搬至鬼神世界的權力憑証」の節
現存最古級の道符の直接の前身は、東漢の民間の巫師が用いた巫符(漢字を組み合わせた符字に星図等を交えたもの)であり、その実例は解注瓶(墓門で鬼気を解く呪具)に見られると劉仲宇論文は述べる
この記述の範囲: 劉仲宇「道符溯源」第二節「巫符的嫡傳」の記述
- 道符溯源 本文3頁「二、巫符的嫡傳」の節冒頭
殭屍に札を貼ると動かなくなる、という決まりは自分たちの創作だ、と錢小豪は語った
この記述の範囲: 錢小豪(『殭屍先生』1985 の秋生役)の回想。香港01 の取材記事(掲載 2016-05-10。取材の日は記事に書かれていない)で、撮影から約 30 年後。本人の言葉としてかぎ括弧で引かれた部分に限る
- 【老「殭」復活】錢小豪拆解創作內幕:「治殭屍方法都是假的!」 「全都是假的!」で始まる段落の中ほど(「還有貼上符就不會動和停止呼吸」)
2020 年の Yahoo奇摩の記事は、糯米で屍毒を治す・殭屍に札を貼ると動かない、について錢小豪はどう思いついたかをもう忘れたとし、「自分たちが創作したもの」という談話を載せる
この記述の範囲: Yahoo奇摩 2020-08-29 の記事。取材の時・媒体を記さない「綜合報導」
- 錢小豪公開殭屍片內幕! 閉氣、貼符「治殭屍方法」都是假的 本文第 3 段落(「另外像是用糯米治屍毒」で始まる段落)
札(符)は殭屍小子(幽幻道士)に現れる。台湾と日本の紹介文はどちらも、旅回りの子ども四人がいたずらで殭屍(キョンシー)の札をはがし、それで殭屍が暴れ出す(屍變)ことを発端として紹介する。
この記述の範囲: 開眼電影網の劇情簡介、映画.com の解説・あらすじ
- 殭屍小子 Hello Dracula(作品ページ) 作品頁「劇情簡介」第2段の中ほど
- 幽幻道士(キョンシーズ):作品情報・キャスト・あらすじ 作品頁「解説・あらすじ」第2文〜第3文
札(符)は野叟曝言に現れる。『野叟曝言』第四十九回で作中人物の素臣は、書符注籙(符を書き、道士の名簿である籙に名を記すこと)は五斗米教に始まり、術士のしわざを老荘に無理に結びつけたもので、その法は効くこともあれば効かないこともあり、変化はあっても技には必ず行き詰まりがある、と論じる。
この記述の範囲: 『野叟曝言』第四十九回、素臣が太玄に答える台詞の後段。作中人物の議論
- 野叟曝言 第049回 野叟曝言 049、素臣が太玄に答える台詞の後段(「其餘書符注籙」以下)
小学館の学年誌は 1988 年に、キョンシーの札を題にした企画を繰り返し載せ、読者からアイデアやぬり絵を募った。札の企画は付録と見られるものが多い。「キョンシーおふだ」(『小学四年生』5 月号)、「元祖霊幻道士のお札」(『小学三年生』6 月号)、「キョンシーおふだうらない」(『小学一年生』8 月号)、「キョンシージャンボおふだ」(同 11 月号)などがある。
この記述の範囲: 国立国会図書館サーチで見つかった号の目次の題と頁まで。本文は読んでいない
- 小学一年生〜小学六年生 1988 年 5 月〜1989 年 7 月の号の目次(検索で見つかった 58 号) 小学四年生 67 巻 2 号 5 頁・5 号 5 頁・7 号 86 頁・9 号 80 頁、小学三年生 43 巻 3 号 7 頁・10 号 152 頁、小学一年生 44 巻 5 号 3 頁・8 号 7 頁、小学二年生 44 巻 6 号 13・5 頁・8 号 56 頁
作品内の設定
札(符)は殭屍先生(霊幻道士)に現れる。香港電影資料館の繁体字版解説は、靈符(お札)を本作における殭屍への対処法の一つとして名指す。
この記述の範囲: 殭屍先生(Mr. Vampire, 1985)
札(符)はMr. Vampire II(霊幻道士2 キョンシーの息子たち!)に現れる。日本語版カタログ(ツイン)は、少年殭屍の額に貼られたお札が剥がれたことで目を覚まし逃走したという筋を紹介する。
この記述の範囲: Mr. Vampire II(霊幻道士2)
- 霊幻道士2 キョンシーの息子たち!(カタログ) ストーリー欄2文目